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航空機向け革新的推進システム開発事業

事業・プロジェクト概要

本事業では、航空機電動推進の鍵となる超電導技術を、次世代航空機に応用するための研究開発について世界に先駆けて実施します。

従来の我が国航空機産業は、大型航空機の国際共同開発を主体として成り立っています。その一方で、2050年カーボンニュートラルを目標とした選択肢の一つである航空機電動推進については、重量と出力の関係から大型航空機への適用が困難とされています。高効率/高出力の実現が可能となる超電導システム(発電機、インバータ、ケーブル、モータ等)について研究開発し、航空機型式認証を念頭においた実証試験を実施します。本事業においては、近い将来での社会実装方針を考慮し次世代航空機(中小型機)への適用も視野に開発を行います。

研究開発内容

  • 2MW級システム技術開発
    航空機に搭載可能な軽量超電導発電機、全超電導交流モータ、軽量冷却システムなどを開発し、2MW級の超電導システムを構築する。構築したシステムを用いて地上試験を実施する。
  • システム要素高度化技術開発
    広胴機用推進力として必要となる20MW規模に出力をスケールアップした超電導システムを実現可能とする要素技術の開発/仕様検討を行い、途中成果を次世代航空機(中小型機)の飛行検証につなげるように開発を推進する。
  • 社会実装への対応計画立案
    超電導システムの航空機への搭載に向けて、安全や性能に係る認証取得、標準化を実現するため、電動航空機の標準化動向調査、国際標準に超電導仕様を反映させるための課題抽出も同時に進めていく。航空機以外の超電導技術の適用ニーズについても調査を実施し、技術課題の抽出と対応計画を立案する。

基本情報

事業期間・予算額 事業期間:2024年度~2026年度、予算額:12.8億円(2024年度)
技術・事業分野 航空・宇宙
プロジェクトコード P24008
担当部署 航空・宇宙部 (TEL:044-520-5256)

詳細資料

最終更新日:2024年9月25日

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