Boston Medical Sciences 株式会社
深層学習に基づく非侵襲的大腸がんスクリーニングシステムの開発
2024年2月現在
所在地 | 創設年 | 創設者名 |
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東京都中央区 | 2023年 | 岡本 将輝 |
パートナーVC | 直近の資金調達ラウンド | 企業価値 |
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Beyond Next Ventures株式会社 | シードラウンド | 1,000百万円 |
- 会社連絡先:070-6993-6006
info@b-ms.tech - ホームページ:
Boston Medical Sciences 株式会社
事業名
ディープテック・スタートアップ支援事業
研究開発テーマ
深層学習に基づく非侵襲的大腸がんスクリーニングシステムの開発
事業概要
大腸がんは、世界のがん種別罹患数2位・死亡数2位(日本:罹患数1位・死亡数2位)と、極めて疾患負荷の大きい悪性腫瘍であり、今後20年間で罹患数・死亡数ともに約1.6倍に増加することが見込まれている。大腸がんは早期発見と早期治療介入により、がん死を回避し、生命予後を十分に改善できるにも関わらず、事態が悪化している背景には、「下部消化管の精密検査は忌避されやすい」という事実がある。大量の下剤服用を伴う前日からの検査準備、肛門からのファイバー挿入、鎮静とリカバリなど、精神的・身体的侵襲性の高さがその原因となる。
我々は完全無下剤で施行することのできるバーチャル内視鏡検査を実現することで、この「検査忌避問題」を解決し、早期発見と早期治療介入の促進による「大腸がん死の根絶」を目指す。
事業内容
本研究開発では、大腸CT画像に対して、深層学習アプローチによる仮想的腸管洗浄および自動でのポリープ検出を行うプログラム医療機器の開発を行う(製品名: AIM4CRC)。従来、臨床的に実現が困難であった「完全無下剤でのバーチャル内視鏡検査」を実装することにより課題の解決を図る。STSフェーズにおいては本品プロトタイプ版を完成させ、下記のPoCを達成することで2025年度からの治験・薬事承認申請へとつなげ、早期の国内および国外臨床実装を目指す。
〔1〕国内医療機関における、大腸ポリープの検出精度評価(汎化性能検証)と臨床的有効性の実証
〔2〕米国医療機関における、本品による読影支援が医師の検出精度を改善させることの実証
フェーズ | 事業領域・分野 | 助成事業年度 | 交付決定額 |
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STS | ヘルスケア | 2023~2024年度 | 190百万円 |
海外技術実証
対象国・地域 | 海外技術実証内容 |
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日本、米国、欧州、中国、を中心に世界のあらゆる国・地域 |
AIM4CRCの米国における臨床的有用性を実証し、FDA承認取得への基礎データとするため、前臨床試験としてのオブザーバー試験(読影試験)を実施する。検証する仮説は「大腸 CT 検査における読影をAIM4CRCが支援することにより、放射線科医の大腸がんおよびポリープの検出性能が向上する」となる。 下剤を用いていない検証用データセットを用いて、「セッション A: AI 非支援読影」と「セッション B: AI 支援読影」を 行い、その検出性能を統計学的に比較する。なお、全ての患者情報および疾患有病率情報は盲検化し、両セッションには一定のウォッシュアウト期間を設定する。 |
最終更新日:2024年10月1日