「数学イノベーション共創イベント」を開催します
―数学が産業を変える。まだ見ぬ研究テーマと事業の種が、ここから生まれる―
2026年8月6日
NEDOは、数学・数理科学の知見を産業課題の解決や社会実装につなげ、新たな研究開発テーマや産学連携プロジェクトの創出可能性を探るため、「数学イノベーション共創イベント」を開催します。
本取組では、数学的手法の産業応用可能性に関する情報提供依頼(RFI)と産業界からのニーズ収集を実施するとともに、それらを踏まえた対話と交流の場として「数学イノベーション共創イベント」を開催します。
NEDOは、こうした一連の取組を「数活(すうかつ)」と位置づけています。
数活とは、
「数学を使う。数学を活かす。数学を価値にする。」
を合言葉に、数学・数理科学の研究シーズ、産業界が抱える課題、そして実装技術や事業化の知見をつなぎ、新たな研究開発テーマや産業価値の創出を目指す取組です。
1.背景・目的
AI、データ活用、材料、医療・健康、エネルギー、流体、物流・通信、インフラなどの幅広い産業分野では、複雑な現象の理解、少ないデータからの高信頼な推定、説明可能性の高いモデル化、計算資源やエネルギー消費の抑制など、多様な課題が顕在化しています。
こうした課題に対し、幾何学、トポロジー、最適化、統計数理、数値解析等を含む数学・数理科学は、既存のAI・統計・物理モデル等を補完し、新たな解決策を導く基盤技術として期待されています。
一方で、優れた数学的シーズが存在していても産業界との接点が十分ではなく、また産業界においても、「数学で何ができるのか」「どのような課題に活用できるのか」が十分に共有されているとは言えません。
NEDOは、数学・数理科学の知見を研究成果にとどめることなく、産業界における実課題の解決や社会実装へつなげるとともに、将来的な研究開発テーマや産学連携プロジェクトの創出可能性を探るため、「数活」を推進します。
2.数活の取組
数活では、研究者、企業、ソフトウェア開発企業等が分野や業種を越えて対話し、新たな研究開発テーマや事業創出の可能性を探ります。
そのため、以下の3つの取組を実施します。
〔1〕 シーズを集める
数学・数理科学による革新的な技術シーズを募集します。
〔2〕 ニーズを集める
産業界が抱える課題やニーズを募集します。
〔3〕 出会いと共創を生み出す
共創イベントを通じて、シーズとニーズを結び付け、新たな研究テーマやプロジェクトの創出を目指します。
数活は、単なる情報収集ではありません。
- 産業界は何に困っているのか
- 数学はどこまで貢献できるのか
- 社会実装や事業化には何が必要か
を共に考え、新しい研究開発テーマや事業の種を育てていく取組です。
3.技術シーズに関するRFI
NEDOでは現在、幅広い技術分野を対象としたRFIを実施しています。
本取組では特に、
「数学・数理科学により産業課題の解決や新たな価値創出につながる可能性を有する技術シーズ」
を募集します。
理論研究段階の成果から社会実装を見据えた技術まで幅広く対象とし、将来的な研究開発テーマや産学連携プロジェクトへの発展可能性を重視します。
ぜひ、RFIページよりご応募ください。
応募にあたっては以下内容を考慮いただければと思います。
- 数理科学的手法の内容、革新性、既存手法に対する優位性・補完性
- 想定される産業分野、解決に資する課題、必要となるデータや活用条件
- 社会実装のイメージ、産業的インパクト、共同研究・連携の可能性
- 代表的な論文、特許、実証事例、ソフトウェア化・ツール化の可能性
4.産業界からのニーズ収集
数学・数理科学の産業活用には大きな可能性がありますが、その活用領域はまだ十分に掘り起こされていません。
そこでNEDOでは、
- こんな課題は数学で解決できないだろうか
- 自社だけでは解決が難しい課題に新しい視点を取り入れたい
- 研究者や他企業との連携可能性を探りたい
といった産業界からの課題やニーズを募集します。
登録いただいた情報については、RFIで収集した技術シーズとの接点や連携可能性を検討し、企業・研究者双方へフィードバックします。
思いもよらない技術シーズとの出会いが、新たな研究テーマ、共同研究、さらには将来の事業創出につながる可能性があります。
5.数学イノベーション共創イベントについて
「数学イノベーション共創イベント」は、数活の中核となる取組です。
本イベントでは、数学・数理科学の研究者、企業関係者、ソフトウェア開発企業等が集い、RFIで寄せられた技術シーズや産業界から寄せられた課題・ニーズを共有します。
参加者同士の対話を通じて、
- 数学・数理科学でどのような課題が解決できるのか
- どのような研究開発テーマが生まれ得るのか
- 社会実装や事業化に向けて何が必要か
について議論し、共同研究や産学連携プロジェクトの創出可能性を探ります。
イベント自体を目的とするのではなく、新たな研究開発テーマやプロジェクトの種を見いだし、具体的な連携へ発展させることを目指しています。
共創イベントの日程
- 第1回:2026年11月10日(火)午後
- 第2回:2026年12月1日(火)午後
詳細な開催内容、参加対象、参加方法等については、後日改めてご案内します。
6.最後に
数学には、まだ産業界で活かしきれていない可能性があります。
企業が抱える課題。研究者が持つアイデア。ソフトウェアとして実装する技術。
それらが出会うことで、これまでにない研究開発テーマや事業が生まれるかもしれません。
数学を使う。
数学を活かす。
数学を価値にする。
数活、やろうぜ!
NEDOは、数活を通じて、産業界とアカデミアがともに未来を切り拓く仲間となることを期待しています。
問い合わせ先
本件に関するお問い合わせは、NEDOおよびリバネスの案内ページ・特設ページに記載の連絡先をご確認ください。
NEDO イノベーション戦略センター 統括課
- 担当者:
- 幸本、三浦
- E-mail:
- mathinnovation[*]ml.nedo.go.jp
E-mailは上記アドレスの[*]を@に変えてご使用ください。