NEDOにおける研究セキュリティ確保の取組手順
2026年3月27日
本ページでは、研究セキュリティ確保の取組として、デュー・ディリジェンス(以下「DD」という。)をはじめとするリスクマネジメントの具体的な実施手順を説明しています。
1.基本的考え方と取組全体像
【基本的考え方】
- ・研究セキュリティの確保のために、ゼロ・リスクを追求することは、多大な労力とコストを要するとともに、オープンで自由な研究環境とは相反する抑制的な研究環境を誘発するなど、研究開発現場に悪影響が生じかねません。
- ・内閣府の「研究セキュリティの確保に関する取組のための手順書」(以下「手順書」という。)においても、ゼロ・リスクを求めることはせずに、過度な負担が生じないように配慮しつつ、リスクの程度に応じた合理的な対処を求めることを基本としています。
- ・これらを踏まえ、NEDOが求めるDDは、自己申告情報やオープンソース情報等、通常把握し得る情報を用いて実施し、必要に応じて個別の事情を踏まえた合理的なリスク軽減措置を実施することを基本としています。なお、情報収集に当たって、個別の判断で民間が提供する情報分析ツールや外注等により追加的に必要な情報を収集することを妨げるものではありません。
【取組全体像】
- それぞれの段階で、手順書に沿った必要な取組を実施いただきます。全体像は以下の図の通りですが、詳細は「2.各フェーズにおける取組内容」をご参照ください。

2.各フェーズにおける取組内容
(1)公募期間中
対象事業の場合は、NEDOは公募要領中で研究セキュリティ確保に関する取組の対応を求める旨を明示します。公募要領を確認の上、対象事業か否かを確認してください。対象となっていない事業については、特段の対応はありません。
対象事業の場合も公募期間中は特段の対応は不要ですが、「様式:研究セキュリティの自己点検チェックリスト」に基づき、各機関で事前に自己点検を実施しておくことを推奨します。
(2)公募締切後の審査期間中
公募締切後、NEDOにおいて審査を行います。所定のスクリーニングを経て、有力な採択候補案件と判断された場合には、NEDOから自己点検チェックリスト及び質問票の作成を依頼します。
なお、NEDOは審査に関する個別の問い合わせには一切お答えできませんので、本件の実施要否に関する問い合わせはお控えください。また、自己点検チェックリスト及び質問票の作成依頼を受けた場合であっても、採択を約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
【具体的手順】
- NEDOから自己点検チェックリスト及び質問票の作成の依頼を受けた後、「デュー・ディリジェンスの実施手順(事業者用)」を参照の上、以下の対応を行ってください。
- STEP1:以下の「様式:研究セキュリティの自己点検チェックリスト」をもとに、機関ごとの取組状況について自己点検を実施してください。
- STEP2:各機関の自己点検を完了後、以下の「様式:研究セキュリティに関する質問票」を作成し、NEDOが指定する期限までに、各機関の自己点検チェックリストとともに質問票をNEDOに提出してください。(共同提案の場合は、代表法人が各機関の自己点検チェックリスト結果をとりまとめの上、代表法人が質問票を作成し提出してください。)
- STEP3:NEDOから提出書類やリスク軽減措置に関して、確認・相談・依頼等の連絡があった場合は対応してください。
(3)事業開始後
NEDOは、事業開始後も必要に応じてリスク軽減措置の実施状況等を定期的に確認します。取組状況が不十分であった場合には、適切なものとなるよう指示し、その上で適切な措置がなされていないと判断した場合には、約款又は交付規程に基づき契約解除又は交付取消を行う場合があります。
また、事業期間中に以下のような事案が発生した場合には、それぞれ必要な取組を実施してください。
【委託先・補助先(再委託先等(※)含む。)の交代・追加等の体制変更が発生する場合】
委託先、補助先又は再委託先等の交代・追加等が発生する場合は、新たに加わる事業者に対して、上記の「(2)公募締切後の審査期間中」で記載している具体的手順と同様に、新たに事業者を加える前に、自己点検チェックリスト及び質問票を作成し、NEDOへ提出してください。
NEDOの確認を経た上で、その他必要な事務手続きを進めてください。
【研究員の交代・追加等が発生する場合】
委託先、補助先又は再委託先等の業務管理者(委託事業)・主任研究者(補助事業)の変更や、登録研究員の交代・追加等が発生する場合は、当該研究員に対してDDを実施してください。具体的には、研究員の交代・追加等が発生する事業者において「様式:研究セキュリティの自己点検チェックリスト」(該当する箇所のみの回答で可)を作成し、NEDOに提出してください。
登録研究員の交代・追加等については、実施計画書の軽微な変更にあたるものとして、委託先等からNEDOに対して計画変更届出書(委託事業の場合は委託業務実施計画変更届出書、補助事業の場合は計画変更届出書)を提出することとなっているため、別途計画変更届出書を提出してください。
【注釈】
- ※再委託先等とは、委託事業においては委託先からの再委託先・共同実施先を、補助事業においては補助先からの委託先・共同研究先を指します。
3.その他留意事項
【情報の取扱いについて】
研究セキュリティ確保の取組で作成した提出資料(自己点検チェックリスト、質問票)やその他補足資料等については、各機関で適切に保管してください。
要請に応じてNEDOに提供された研究者等の個人情報は、研究セキュリティの確保に向けたリスクマネジメントの実施を目的として、研究開発の実施体制の審査のみに利用しますが、NEDOのほか、NEDOから当該個人情報の提供を受けた経済産業省はじめとする担当府省庁が、必要な範囲内で利用する場合があります。
【違反が生じた場合の措置について】
内閣府の「研究セキュリティの確保に関する取組のための手順書」に違反する行為については、当該行為の悪質性及び招いた結果の重大性を踏まえ、「競争的研究費の適正な執行に関する指針」における不正受給の行為として、NEDO事業等への応募制限措置等が講じられる場合があります。