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決定「ZEBを目指した個別分散型空調システムの設計課題に関する調査」に係る実施体制の決定について

2021年6月30日

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という。)は、「ZEBを目指した個別分散型空調システムの設計課題に関する調査」に係る公募を実施し、ご提案いただいた1件の提案について審査を行い、下記のとおり実施予定先を決定いたしました。

1. 件名

ZEBを目指した個別分散型空調システムの設計課題に関する調査

2. 事業概要

オフィスビル等の一般的な非住宅建築物では、空調システムによるエネルギー消費量が全体の中で大きな割合を占めており、ZEB(Net Zero Energy Building)を実現するためにその削減の重要性は非常に高い。空調システムによるエネルギー消費量を削減するには、非住宅建築物で採用率が増加しているビル用マルチパッケージ型空調システム(個別分散型空調システム)の容量最適化に向けた設計方法の開発が重要となる。個別分散型空調システムは、1台の室外機に複数台の室内機を接続し、非住宅建築物のフロアやエリアごとに温度等を細かく管理できる。しかしながら、個別分散型空調システムは、実稼働性能の把握が困難であるため稼働時に高効率となる設計方法が確立していないこと、またそれに伴い設備設計者が空調能力不足を懸念して過大能力設計となり設備機器性能を十分に発揮できていないこと等の問題がある。そのため、室内機負荷の状況を考慮して室外機と室内機を適切に接続することが、適切な負荷率や高効率での設備機器の稼働に繋がると考えられる。

本事業は、個別分散型空調システムの設備容量や稼働状況の実態調査をとおして、ZEBを目指した個別分散型空調システムの設計課題を把握し、その課題の解決に向けた方法の検討、および検討方法を活用した設計方法の提案を実施する。その際、COVID-19等の感染症対策の一環として換気に対する関心が高まっていることを鑑みて、消費エネルギーの増加を抑制しつつ、適切な量の外気を室内に導入する方法も考慮する。本事業の成果は「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」等の省エネルギー技術開発事業等へ活用する。

3. 実施予定先

佐藤エネルギーリサーチ株式会社

4. 事業期間

2021年度~2022年度

募集要項

技術・事業分野 省エネルギー
プロジェクトコード P21005
事業名 脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム(ZEBを目指した個別分散型空調システムの設計課題に関する調査)
事業分類 調査等
対象者 企業(団体等を含む)、大学等
問い合わせ先 省エネルギー部
担当者:比嘉、近藤、守田
E-MAIL:shouene-chousa@nedo.go.jp

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