決定「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発/液体燃料へのCO2利用技術開発/先進的な合成燃料製造技術の実用化に向けた研究開発」に係る実施体制の決定について
2025年4月15日
NEDOは、「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発/液体燃料へのCO2利用技術開発/先進的な合成燃料製造技術の実用化に向けた研究開発」に係る公募を実施し、ご応募いただいた1件の提案について審査を行い、以下のとおり実施予定先を決定いたしました。
なお、採択審査委員一覧は別添のとおりです。
募集事業について
1.件名
カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発/液体燃料へのCO2利用技術開発/先進的な合成燃料製造技術の実用化に向けた研究開発
2.事業概要
合成燃料(e-fuel)とは、水素と二酸化炭素を原料として人工的に製造される燃料であり、カーボンニュートラル実現の切り札として早期の商用化が期待されております。合成燃料は既存石油サプライチェーンの活用が可能であり、新たなインフラ整備の投資コストが少なく済む半面、製造面では低生産効率・高コストの課題があり、普及に向けては官民が一体となって技術開発に取り組む必要があります。
合成燃料に関しましては、導入促進に向けた官民協議会が2022年9月に設置され、2023年6月には中間とりまとめの中で、社会実装に向けたロードマップが策定され、NEDOの合成燃料事業は、製造コストのブレークスルーが見込める革新的な次世代プロセス開発を目指すものであり、技術評価を通じて技術実証へとステップアップさせる支援が必要とされております。
NEDOでは2020~24年度の期間で、「次世代FT(Fischer-Tropsch)反応と液体合成燃料一貫製造プロセスに関する研究開発」を実施、この中でCO2を原料に再エネ由来の水素や電力と合成技術を組み合わせることで、化石燃料を代替可能な合成燃料を高効率に製造する研究開発に取り組み、実験室レベルでの基盤・要素技術の確立を目指し、[1]次世代FT反応の研究開発、[2]再エネ由来電力を利用した液体合成燃料製造プロセスの研究開発、[3]SOEC共電解実用化の研究開発の3つの研究開発項目を実施致しました。
NEDOでは、この第1期基礎研究事業を踏まえた次のステップとして、早期の社会実装に繋がる、より製造・エネルギー効率に優れた先進的製造技術の確立を目的として、第2期要素研究事業の公募を行いました。
第2期(2025~29年度)では、更に高効率に電解技術等で合成ガスを製造、FT合成により、狙った合成燃料への転換技術の確立を目指します。第1期の10kW級一貫製造プロセスベンチ試験機(製造効率50%)を踏まえ、第2期ではよりスケールアップした電解モジュールを製作、これと次世代FT反応技術等を組み合わせた先進的一貫製造プロセスで、再エネ変動環境での安定運転および製造効率60%以上に目途を付けることを目指します。また同時に、本技術により製造される合成燃料の普及に向け、品質評価や規格化に向けた提案を行います。
3.採択テーマ及び委託予定先、助成予定先
採択テーマ先進的な合成燃料製造技術の実用化に向けた研究開発
- <委託予定先>
- 一般財団法人カーボンニュートラル燃料技術センター
- 国立研究開発法人産業技術総合研究所
- 一般財団法人電力中央研究所
- 国立大学法人東京科学大学
- 国立大学法人山梨大学
- <助成予定先>
- 三菱電機株式会社
- 出光興産株式会社
4.事業期間
2025年度~2029年度
詳細資料
募集要項
技術・事業分野 | カーボンリサイクル |
---|---|
プロジェクトコード | P16002 |
事業名 | カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発/液体燃料へのCO2利用技術開発/先進的な合成燃料製造技術の実用化に向けた研究開発 |
事業分類 | 研究(委託、共同研究、助成) |
対象者 | 企業(団体等を含む)、大学等 |
問い合わせ先
サーキュラーエコノミー部 カーボンリサイクルユニット
担当者:加美山、山田、西山、吉田(E-MAILは下記アドレスの[#]を@に変えて使用してください)
E-MAIL:efuel_2024#ml.nedo.go.jp
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