決定「持続可能な航空燃料(SAF)等の安定的・効率的な生産技術開発事業」に係る実施体制の決定について
2025年7月4日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という。)は、「持続可能な航空燃料(SAF)等の安定的・効率的な生産技術開発事業」に係る公募を実施し、研究開発項目〔1〕の助成事業に2件、委託事業に3件、研究開発項目〔2〕に3件、研究開発項目〔3〕に6件の提案がありました。いただいた提案について審査を行い、別紙1のとおり実施予定先を決定いたしました。
なお、採択審査委員一覧は、別紙2のとおりです。
募集事業について
1.件名
持続可能な航空燃料(SAF)等の安定的・効率的な生産技術開発事業
2.事業概要
今後の拡大が見込まれる航空需要予測を背景に、温室効果ガス(GHG)排出削減による地球温暖化抑止対策が、国際民間航空機関(ICAO)をはじめとした航空業界における喫緊の課題となっている中、それらの対応策の一つとしてSAFの導入による解決は必要不可欠な手段として位置づけられています。
本事業では、国際競争力のある多様なSAFの製造技術の確立、原料の確保を通じた、SAFの安定的・効率的な生産と供給を目指し、GHG排出削減の促進とエネルギー製造・供給量拡幅の観点から、先進/革新的とするSAF生産技術、ならびに原料多様化の開発を実施してまいります。
- 研究開発項目〔1〕
- 多様な原料を利用可能とするSAF製造技術の開発(研究開発:助成事業、FS調査:委託事業)
ガス化・FT合成、合成燃料などによるSAF製造技術については、中期的(2035年頃)な実用化を見据え、合成ガスの精製技術や効率的な触媒開発等の要素技術確立、高度化による製造コスト削減等に取り組むとともに、これらの実用化に資する技術実証を支援します。
また、空港近地の未利用バイオマス活用など、地産地消型を含むSAF製造サプライチェーンのFS調査を実施します。
- 研究開発項目〔2〕
- 革新的SAF等製造技術の開発(委託事業)
既存製油所を拠点としたコプロセッシング(バイオ原油等と石油の混合精製)によるSAF製造プロセスの開発、並びに、現在基礎・応用研究段階であって、実用化には時間がかかるが将来的にSAFの安定的・効率的な供給に資することが期待される前処理技術や触媒の調査と開発を実施します。
- 研究開発項目〔3〕
- SAF原料の多様化(助成事業)
油糧作物、回収難易度の高い廃棄物系油脂、セルロース系燃料作物等の生産、収集、運搬の低コスト化、効率的な前処理や原料加工の技術開発など、SAF等の持続可能な燃料需要に応える原料の多様化に資する研究開発を支援します。
3.事業期間(予定)
2025年度から2029年度
詳細資料
募集要項
技術・事業分野 | バイオマス燃料開発 |
---|---|
プロジェクトコード | P25012 |
事業名 | 持続可能な航空燃料(SAF)等の安定的・効率的な生産技術開発事業 |
事業分類 | 研究(委託、共同研究、助成) |
対象者 | 企業(団体等を含む)、大学等、研究者・研究チーム、地方公共団体 |
問い合わせ先
再生可能エネルギー部 バイオマスユニット
担当者:藤本、原、髙岡
E-MAIL:nedo.biofuel@ml.nedo.go.jp
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