決定「化学産業低炭素化に向けたメタノールケミストリー推進に関するバイオマス活用に係る調査」に係る実施体制の決定について
2024年1月5日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という。)は、「化学産業低炭素化に向けたメタノールケミストリー推進に関するバイオマス活用に係る調査」に係る公募を実施し、いただいた3件の提案について審査を行い、以下のとおり実施予定先を決定いたしました。
募集事業について
1. 件名
化学産業低炭素化に向けたメタノールケミストリー推進に関するバイオマス活用に係る調査
2. 事業概要
我が国のCO2排出のうち、産業部門のCO2排出は35%、このうち、化学産業は約15%を占めていますが、原料はそのほとんどを原油由来のナフサに依存していることから、投入エネルギーの低炭素化に加え原料の低炭素化も必要となります。その一つの方向性として、カーボンフリーな水素を用いたCCU(Carbon dioxide Capture and Utilization)による化学品製造の研究開発が世界中で進められています。
昨年度NEDOが実施した「戦略策定調査事業/化学産業の低炭素化に向けたメタノールケミストリーに係る調査」では、2050年のカーボンニュートラルに向けた化学産業の低炭素化において、CCU技術を用いて製造したメタノールを基幹物質とする化学品製造として、メタノールケミストリー活用の可能性を示しました。
しかしながら、化学産業の低炭素化に向け、主要な原料転換先のひとつであるバイオマス利用においては、メタノールを経由せず、バイオマスの骨格を利用して直接製造する方が有利な化学品があると考えられます。また、既存化学品の中にはメタノールから製造できない化学品があると考えられます。これらの化学品について整理することは、化学品製造におけるメタノールケミストリーの活用を考える上で重要です。
以上のような背景を踏まえ、化学産業の低炭素化に向け、メタノールケミストリーの活用を考える上で重要な、メタノール経由以外でのバイオマス利用の可能性の調査を行います。
3. 実施予定先
株式会社三菱ケミカルリサーチ
4. 事業期間
2023年度
募集要項
技術・事業分野 | 調査等 |
---|---|
プロジェクトコード | P***** |
事業名 | 情報収集費 |
事業分類 | 調査等 |
対象者 | 企業(団体等を含む)、大学等、研究者・研究チーム |
問い合わせ先
技術戦略研究センター 環境・化学ユニット
担当者:寒川・小山
TEL:044-520-5200
FAX:044-520-5204
E-MAIL:tsc-envchem-u★ml.nedo.go.jp(★を@に変換してください)