商業用ドローンの製造販売や自律制御技術を用いた無人化・IoT化に関するソリューションサービスの提供/株式会社自律制御システム研究所
- 代表取締役社長
太田 裕朗 さん - ドローンに搭載された周囲検知用カメラ
2013年 | 株式会社自律制御システム研究所を設立 |
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2017年 | NEDO「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト」に参画 |
2018年 | NEDO「AIシステム共同開発支援事業」で「ドローンとAIによるプラント設備の画像撮影と点検判定の自動化」を実施 |
Q1. NEDO支援事業をどのように活用?
当社は、各種ロボットシステムの制御技術をコア技術とし、国産ドローンとその周辺システムをトータルなソリューションとして提供しています。空の産業革命を起こし「世の中をドローンが当たり前に飛び交う社会」の実現を目指して研究開発を進める中で、弊社の目指す方向性とNEDO事業の趣旨が合致した場合に活用しており、これまでも複数のプロジェクトに参画させていただきました。
助成金による開発活動の加速や具体的な事業化に向けた課題解決はもちろんのこと、NEDOや共同開発先企業との連携・情報交換等を通じて、認知度向上による顧客獲得や技術者のレベルアップなど多方面での効果を実感しています。
Q2. 自律制御システム研究所の“その先”とは?
AIシステム共同開発支援事業では、GPSが届かない環境でも画像処理によって自己位置を推定しながら飛行できるVisual SLAM技術とAIによる自動判定を活用し、ドローンと周辺システムがプラント内の点検対象の空撮・データ管理・腐食箇所の判定・調書作成を行うトータルソリューションを開発しました。
- 画像処理による特徴点の演算
今後はこの技術をさらに改善しつつ、工場・ビル・橋梁・トンネル等のさまざまな場所に展開し、事業をさらに拡大・発展させていきたいと考えています。
- プラント点検での空撮イメージ
NEDO担当者からのコメント
スタートアップが主体となり、事業会社のデータを活用してAIの実装を目指すロールモデルとなりえる事業を実施。社会課題であるインフラ管理に対する自動化ソリューションとして展開を期待しています。
本記事は、2019年9月発行の広報誌Focus NEDO No.74に掲載された内容となります。
最終更新日:2021年11月25日