産業用ロボットや自動運転車向けのAIソフトウエアを開発/アセントロボティクス株式会社
- CEO 石﨑 雅之 さん
- 自動運転実験車両
2016年 | 創立 11月 NVIDIA INCEPTION PROGRAMパートナー企業に認定 |
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2018年 | 3月 シリーズAラウンドで約18憶円の資金調達 NEDO「AIシステム共同開発支援事業」に採択 |
Q1. NEDO支援事業をどのように活用?
当社は、物体認識、ロボット動作生成用AI教育環境を実用化するための研究開発で、NEDO 「AI システム共同開発支援事業」を活用しました。日本では、少子高齢化による労働人口の減少が見込まれる中、中小企業や三品産業(食品・医薬品・化粧品産業)等において、ロボット導入による省力化や生産性の向上が求められています。そこで本事業では、これに対応可能な、安価で誰もが使いこなせる「Easy to use」なロボットシステムの実現を目指し、深層学習や生成モデルを応用した物体認識システム、強化学習を応用した動作生成といった機能を含むAI教育環境の開発を行いました。
Q2. アセントロボティクスの“その先”とは?
今後は、現在人手による作業が主流となっている中小企業や三品産業に対し、AI教育環境を組み合わせたロボットシステムを安価に導入できるようにし、工場・ラインでの幅広な普及を狙います。そこで得られた利益・企業認知度を基に、高付加価値機能の開発を行い、より人間との協業を進めることで、従来の産業用ロボットの適用範囲を超えたサービス分野等への販売を拡大させる予定です。
「新たなテクノロジーが生産性を高め、豊かさを創出し、経済成長を加速させる」を念頭に、最先端のAIテクノロジーで、社会課題を解決したいと思います。そしてそれらの技術をベースとして、さらに自律的に走ることが可能な自動運転車の開発へとつなげていきます。
- 「イノベーション・ジャパン」出展の様子
- ロボットアーム+RGBカメラ
NEDO担当者からのコメント
深層学習等を応用した物体認識システム、強化学習を応用したAI教育環境をコア技術として、ロボット導入の省力化や生産性の向上を実現するほか、本技術の自動運転への応用を目指すなど、広がりの大きな事業展開を期待します。
本記事は、2019年9月発行の広報誌Focus NEDO No.74に掲載された内容となります。
最終更新日:2021年12月2日