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世界初の透明断熱材SUFA(=Super Functional Air)の事業化を推進する素材系ベンチャー/ティエムファクトリ株式会社

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代表取締役社長 山地 正洋 さん

2012年 ティエムファクトリ株式会社を設立。
2014年 NEDO「研究開発型ベンチャー支援事業スタートアップイノベーター(SUI)」に採択。
2017年 大学発ベンチャー表彰経済産業大臣賞受賞。
2018年 NEDO「戦略的省エネルギー技術革新プログラム(SES)実用化フェーズ」に採択、開発中。
  1. Q1. NEDO支援事業をどのように活用?
  2. Q2. ティエムファクトリの“その先”とは?

Q1. NEDO支援事業をどのように活用?

当社は、NEDOの支援事業に二度採択されました。一度目のSUI事業では創業チーム編成や事業計画の策定、知財の確立等、会社の基盤を築くための大きなサポートを得ました。ステークホルダーではないメンターや各種士業の先生方の支援により、ニュートラルな意見を組み込むことができ、とても有益な支援をいただきました。SES事業はSUFA窓の事業化というテーマで現在も進行中です。その中に含まれるSUFAの量産開発テーマは費用負担も非常に大きく、助成事業として進められることの恩恵の大きさは計り知れません。

  • 世界初の透明断熱材SUFA

Q2. ティエムファクトリの“その先”とは?

助成期間終了後2年以内の販売開始に向け、YKK AP様と共同でSUFA窓の製品開発も進めています。サステナブルな社会実現のため、世界的に建物の断熱基準が厳格化していく動きの中で、世界で唯一の透明断熱材であるSUFAが、必要不可欠な素材となることは想像に難くありません。当社の試算では、SUFAを搭載した窓を普及させることで、人類の総エネルギー消費量を5%引き下げることが可能です。そのために、まずは株式上場により設備投資分の資金を確保し、その後はさまざまな国や地域に生産拠点を持つ、世界的な断熱材メーカーへと進化を遂げる予定です。

  • 「ILS Award 2019」Grand prix受賞の様子
  • 茨城県補助金授与式の様子

NEDO担当者からのコメント

SUFAは高い断熱性能や非常に軽量であることから、製品化が強く望まれています。現在、高品質・安定供給に向けて高い目標を設定し、技術開発を推進しており、研究開発段階から製品化、上市へと大きな飛躍が期待されています。

本記事は、2019年12月発行の広報誌Focus NEDO No.75に掲載された内容となります。

最終更新日:2021年12月16日