植物成分と機能化ナノ粒子技術を用いた機能性化粧品および機能性表示食品の事業化/株式会社NIL

代表取締役社長 佐藤 幸蔵 さん
2014年 | NEDO「研究開発型ベンチャー支援事業スタートアップイノベーター(SUI)」に採択。 |
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2015年 | 株式会社ナノイノベーション研究所(現株式会社NIL)を設立。 |
2017年 | 植物の力とナノ技術によるエイジングケア化粧品「SUNA BIOSHOT」シリーズを発売。 |
2019年 | 中国市場でOEM事業をスタート。 |
Q1. NEDO支援事業をどのように活用?
NEDO事業に応募した時、創業メンバーはすでに全員が60歳を超えていました。第二の人生を歩みながら、それまでの経験を生かして何か社会貢献できないかと模索していました。そんなときにNEDOのSUI事業に出合いました。募集要項に「シニアも可」となっていましたので応募したところ、大変ありがたいことに採択していただき、その支援を得て創業することができました。NEDOから支援を受けた2年間で基本技術を確立し、4件の特許を出願しました。もしSUI事業の支援がなかったら、創業後わずか2年で商品化することは不可能だったと思います。
- 最初の上市製品「SUNA BIOSHOT」シリーズ
- 実験風景(海老名研究室)
Q2. NILの“その先”とは?
NEDOの成果発表会で、当社の発表を聞いたVC(ベンチャーキャピタル)から出資の申し出を受けました。その資金を基に、エイジングケア化粧品ブランド「SUNA BIOSHOT」シリーズを2017年に上市しました。そして2020年、二つ目のエイジングケア化粧品ブランド「SUNA COLOR」シリーズを上市します。「植物由来の生理活性成分を独自のナノ粒子技術で機能化」が両者に共通するコンセプトです。後は、認知症を予防改善する「機能性表示食品」の商品化を目指します。基本技術はすでに確立していますので、できるだけ短期間に商品化し、「明るい長寿社会」の実現に貢献したいです。
- 「SUNA BIOSHOT」製品発表会(メディアセミナー)
- SUNA製品展示会(テクニカルショウヨコハマ2020)
NEDO担当者からのコメント
数千件の特許を自ら検索抽出し、網羅的な実験の中から常に当たりを付ける実験センスの良さと製品化に向けた着実なステップが非常に短期間での製品化を可能にしました。正真正銘のStartup Innovatorです。ユーザ一として今後の製品にも期待します。
本記事は、2020年3月発行の広報誌Focus NEDO No.76に掲載された内容となります。
最終更新日:2021年12月21日