半世紀来の産業用電子ビームの刷新 半導体フォトカソード電子ビーム生成システムの開発・製造・販売/株式会社Photo electron Soul

- 代表取締役 鈴木 孝征 さん
2015年 | NEDO TCP最優秀賞受賞。 株式会社Photo electron Soul設立。 |
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2016年 | NEDO「研究開発型ベンチャー支援事業 スタートアップイノベーター(SUI)」に採択。 |
2017年 | NEDO「シード期の研究開発型ベンチャーに 対する事業化支援(STS)」に採択。 |
Q1. NEDO支援事業をどのように活用?
会社設立前から、複数のNEDO支援事業を活用しました。まずTCP。事業構想をブラッシュアップの上、コンテストでは最優秀賞を獲得。各方面からの注目につながり、会社立ち上げがスムーズになりました。 SUIは、設立初年度に採択。事業カタライザーは、スティーブ・ジョブズとも渡り合った連続起業家の曽我弘さん。ご支援(事業戦略の昇華、顧客候補企業とのつなぎ等)で事業化を進められたのはもちろんですが、曽我さんのentrepreneurshipを感じ入るまたとない機会で、今でも何かあると立ち戻る起点の一つになっています。 そしてSTSでは、半導体製造装置向けの研究・開発に取り組みました。当社のようなハードウェア製品の場合、研究・開発には相当の費用を要しますので、本支援がなければ進められなかったと思います。
- 開発製品(半導体フォトカソード電子ビーム生成システム)
- (株)Photo electron Soulメンバー
Q2. Photo electron Soulの“その先”とは?
一連の支援事業を活用しながら製品開発を進め、半導体製造装置向け事業を立ち上げるまでに至りました。直近ではこれをさらに伸ばしていくことに注力していきます。 そして、次は複数の他用途へと事業を拡張していく展望を持っています。というのも、当社電子ビームの用途は、半導体製造装置だけにとどまりません。ライフサイエンス、エンジニアリング等、多くの産業で、今まで観られなかったコトを観られたり、造られなかったモノを造れたりと、その価値を発揮できます。つまり現在の事業を皮切りに、多方面へと事業を展開、成長させていきます。そして半世紀来の産業用電子ビームの刷新を通じて、産業の未来を創っていきます。
- 開発風景
NEDO担当者からのコメント
事業構想のブラッシュアップから適用分野の探索、事業戦略への落とし込み、注力分野における開発の推進を「研究開発型ベンチャー支援事業」の三つのプログラムで連続的に実施しており、複数の事業をうまく活用し事業を立ち上げ られた好例です。
本記事は、2020年3月発行の広報誌Focus NEDO No.76に掲載された内容となります。
最終更新日:2021年12月28日