ソーラーパネル清掃ロボットをはじめとする屋外作業ロボットの開発、製造、販売ならびに技術コンサルタント/株式会社未来機械
- 代表取締役社長 三宅 徹 さん
2004年 | 香川大学発ベンチャー企業として株式会社未来機械を設立し、三宅徹が代表取締役社長に就任。 NEDO次世代ロボットプロジェクト プロトタイプロボット開発支援事業「ユビキタスロボット“WallWalker”の研究開発」に採択。 |
---|---|
2013年 | ソーラーパネル清掃ロボットの原理試作モデルによる中東での実証試験の成功を発表。 |
2015年 | NEDO STS事業「人とロボットの協働最適化と遠隔保守・運用システムの研究開発」に採択。 |
2017年 | NEDO ベンチャー企業等による新エネルギー技術革新支援事業フェーズC「LCOE低減に貢献するソーラーパネル清掃ロボット実用化研究開発」に採択。 |
2018年 | 四国電力ほか8者による総額約7億円の資金調達を実施。 |
2020年 | UAE・ドバイ向けにソーラーパネル清掃ロボットの大規模納入を達成。 NEDO 新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業 フェーズD「LCOEの大幅な低減に資する次世代ソーラーパネル清掃ロボットの開発・大規模実証事業」に採択。 |
- 日本語HP URL:http://miraikikai.jp/
- 英語HP URL:http://miraikikai.jp/en/
Q1. NEDO支援事業をどのように活用?
世界でも実用化例がなかった、砂漠で働くソーラーパネル清掃ロボットというわれわれのチャレンジに対して、研究開発から実証試験、事業化に至るまで、複数の支援事業を通じて一貫して支援いただくことで、ベンチャー企業でありながら、世界の太陽光発電プレーヤーから注目を集めるまでになりま した。成果の一端として、UAE・ドバイの世界最大級の大規模太陽光発電所に 60 台を超える製品が導入され、2000 時間以上の稼働実績を誇っています。これにより同市場での拡大に弾みがつき、その他のロボット化ニーズにも応えられる技術基盤を獲得することができました。
- ソーラーパネル清掃ロボット
Q2. 未来機械の“その先”とは?
大規模納入を達成したソーラーパネル清掃ロボットは、一つの区画の清掃が終わると次の区画に人が持ち運ぶという半自動方式ですが、次なる目標はロボットの全自動化です。現在もNEDO事業の大規模実証フェーズに採択いただいており、これを通じた開発および現地実証によって製品の完成度を高め、日本発のロボット技術を世界に実装していきます。
また、当社が掲げる「テクノロジーでロボットを当たり前の存在にし、人々を苦役から解放する」というミッションの実現に向けて、ソーラーパネル清掃ロボット事業での経験を生かして、幅広い分野・業界で活躍するロボットを世の中に送り出し、高まるロボット化ニーズに国内外で応えていきます。
NEDO担当者からのコメント
日本発のスタートアップ企業として、海外で着実に実績を積み上げられていることには本当に勇気づけられます。海外に目を向け、民間投資の他、効率よく助成金も活用いただいた良いロールモデルではないかと思います。
本記事は、2021年12月発行の広報誌Focus NEDO No.83に掲載された内容となります。
最終更新日:2022年3月31日