本文へジャンプ

産業技術総合研究所が機能性タンパク質を大量に生産できる植物を開発

2025年10月1日

NEDOでは、「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」(2020年度~2026年度)において、植物や微生物などの生物を用いて有用物質を生産する、バイオものづくりの技術開発に取り組んでいます。本事業およびJSPS科研費において、国立研究開発法人 産業技術総合研究所バイオものづくり研究センター(以下「産総研」という)は、機能性タンパク質を大量に生産できる植物を開発しました。産総研はこれまでに、植物での機能性タンパク質生産において障害となる「RNAサイレンシング機構」を抑制して生産能力を高めた植物体を開発していましたが、野生型の植物体と比較して大きく成長できず、種子も形成されないという欠点がありました。今回、この欠点を解消した植物体の開発に成功し、機能性タンパク質を生産する高い能力を持ちながら、正常に成長して種子を作ることができるようになりました。この新技術を活用することで、機能性タンパク質の効率的かつ実用的な生産が可能となり、将来的には、医薬品や研究試薬・診断薬などに使われる機能性タンパク質の生産コストの削減や、安定供給への貢献が期待されます。

この研究成果は、2025年7月18日(金)「The Plant Journal」に掲載されました。

詳細は下記のWEBサイトにて公開されておりますので、ぜひご覧ください。