注目技術分野の最新動向をまとめた「TSC Foresight」を公表
―「機能性化学品製造プロセス」、「金属積層造形プロセス」の2分野―
2019年2月8日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
理事長 石塚博昭
NEDOは、「機能性化学品製造プロセス」、「金属積層造形プロセス」の2つの技術分野について、最新動向や課題、市場予測をまとめたレポート「TSC Foresight」を公表しました。
1.概要
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の技術戦略研究センター(Technology Strategy Center、以下「TSC」という。)では、注目技術分野に関する最新動向や課題、市場予測などをまとめたレポート「TSC Foresight」を作成し、公表しています。本レポートは、ビジョンや技術課題を産学官で共有し、異分野・異業種の連携、技術の融合などを促進させることで、日本のさらなるイノベーションの実現に貢献することを目的として、これまでに30の注目技術分野について公表してきました。
本日、NEDOは、新たに「機能性化学品製造プロセス」、「金属積層造形プロセス」の2分野についてまとめた「TSC Foresight」を公表しました。
2.今回の公表分野の概要
(1)機能性化学品製造プロセス
機能性化学品の製造プロセスには、従来、全ての原料や触媒を反応器に投入し、製造するバッチ法が採用されてきましたが、エネルギーの大量消費や有害な廃棄物排出の多さが課題でした。そこで、省エネルギー性の向上と廃棄物の排出量低減を実現する手法として、固体触媒を用いた反応による連続フロー精密合成法が注目されています。今回のレポートでは、当該技術に関する開発動向や、技術開発を推進する上での課題、将来の機能性化学品の製造法のあり方などを示しています。
(2)金属積層造形プロセス
3Dプリンターによる積層造形技術は、従来の型や機械加工では実現が困難な立体構造物を直接造形できるものづくりプロセス技術として注目されています。これまでは樹脂材料を中心に、製品設計時の部品試作を効率化できる技術として製品の開発ステージで幅広く利用されてきましたが、近年、金属材料も使用できる3Dプリンターが市場に投入されてきています。これにより、従来の機械加工では困難であった構造が作製可能となり、金属部品の実製品も製造できる技術として期待されています。今回のレポートでは、当該技術に関する市場規模や、国内外の技術動向、今後の方向性を示しています。
3.問い合わせ先
(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)
NEDO 技術戦略研究センター 担当:浮田、服部 TEL:044-520-5150
(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
NEDO 広報部 担当:藤本、佐藤、坂本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp