NEDOと川崎市が起業家支援拠点「K-NIC」を3月に開設
―3月18日に「K-NICオープニングイベント」を開催―
2019年3月1日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
川崎市
NEDOと川崎市は、ベンチャー発掘から成長支援までを目的に、起業家支援拠点「Kawasaki-NEDO Innovation Center(K-NIC)」を3月18日に開設します。
支援拠点には、起業経験者、投資家、知的財産やマーケティングなどさまざまな専門家による相談窓口をはじめ、NEDOと川崎市の各種支援事業の相談窓口、ピッチイベントや交流機会の機能を集約します。起業家を次々に生み出す好循環の仕組みを構築し、イノベーションの創出による経済の活性化や雇用の拡大を目指します。
また、両者は同日、K-NICで「K-NICオープニングイベント」を開催します。「川崎モデル」知的財産マッチング会の開催のほか、研究開発型ベンチャーなどのピッチを開催し、K-NICのさまざまな取り組みを発信することで、参加者の新たなイノベーション創出に貢献します。
1.概要
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と川崎市は、2018年5月に締結した覚書※1を踏まえ、NEDOが実施する研究開発型ベンチャー支援と、川崎市が行う起業家支援を、ワンストップで実施するために、新たな支援拠点「Kawasaki-NEDO Innovation Center(K-NIC)」を3月18日にミューザ川崎セントラルタワー(川崎市幸区)内に開設します。
両者の目的は、成長分野における独自技術を研究開発して事業化を目指す起業家や、新たな事業分野に進出するベンチャーなどを対象に、情報・資金・人材の獲得や、事業会社との業務提携などの実現に必要な支援を行い、事業化と成長スピードを早めることにより、起業家創出のエコシステムの構築に寄与することです。
また、K-NICの運営にあたっては、NEDOと川崎市に加え、「川崎モデル」※2の知的財産交流のネットワークを活用した伴走型の事業支援などを展開する公益財団法人川崎市産業振興財団を交えた3者で実施します。3者は2018年12月に運営についての覚書※3を締結しています。
K-NICには、起業経験者、投資家、知財やマーケティングなどさまざまな専門家による相談窓口をはじめ、NEDOと川崎市の各種支援事業の相談窓口、投資家向けピッチイベントといった交流機会の機能を集約します。
成長分野における独自技術を事業化する研究開発型のベンチャーや起業家を次々に生み出す好循環の仕組みを構築し、イノベーションの創出による経済の活性化や雇用の拡大を目指します。
2.K-NICの施設概要
【場所】 ミューザ川崎セントラルタワー5階(川崎市幸区大宮町1310番)
【開設時間】 13時から21時まで
【休業日】 土曜日、日曜日、祝日、年末年始 ※休業日でもイベント実施時は開設
【対象者】 研究開発型の起業家・ベンチャー(主に起業前後、起業初期)
幅広い産業分野における起業家(ICT系、ソーシャル系など)
【設置主体】 NEDO、川崎市
【運営主体】 NEDO、川崎市、川崎市産業振興財団
【運営受託業者】 株式会社ツクリエ
【支援内容】
- (1)面談
・常駐するK-NICのマネージャーが起業家の課題や状況を把握し、フォロー - (2)支援人材紹介
・起業経験者、専門家などの支援人材を紹介 - (3)専門分野別のアドバイス
・研究開発型の起業家に対する、起業経験者の実体験に基づくアドバイス
・経営面や投資、融資、公的資金の獲得を図るアドバイス
・「川崎モデル」の知的財産マッチングなど大企業をはじめとする事業会社との事業提携の促進
・デザインなどの視点を用いた製品、サービスの付加価値の向上促進 - (4)イベント・セミナー開催
・起業家、事業会社、投資家、研究者などの人、情報が交流する主催イベント・セミナーの開催
・外部からの持ち込みイベント・セミナーの開催 - (5)コワーキングスペースの提供
・相談の前後に利用可能な無料のワーキングスペースの提供(専有利用および登記は原則不可)
3.「K-NICオープニングイベント」開催概要
【日時】 2019年3月18日(月)14時00分~18時00分 (終了後、交流会を予定)
【場所】 ミューザ川崎セントラルタワー5階(川崎市幸区大宮町1310番地) K-NIC
【主催】 NEDO、川崎市、川崎市産業振興財団
【入場料】 無料(イベントごとに事前申し込み必要。申し込み先は4.のURLから登録必須。)
4.「K-NICオープニングイベント」内容
【日時】 2019年3月18日(月) 14時00分~16時00分 (個別面談 16時~17時30分)
【内容】 大企業の開放特許を中小・ベンチャー企業の新製品開発に結び付ける、「川崎モデル」と呼ばれる
現場訪問型伴走支援の代表的な取り組み。
今回は「食」をテーマに、川崎信用金庫との協力のもと「食の新商品開発交流会」として、キユーピー株式会社と森永製菓株式会社が登壇。両者の所有する特許技術について説明後、希望する中小・ベンチャー企業との個別面談を行います(先着順)。
【当日発表するシーズなど(予定)】
キユーピー株式会社 |
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森永製菓株式会社 |
|
- 詳細および個別面談(先着順:各社3コマ)申し込み先
連絡先: 川崎信用金庫 お客さまサポート部
電話番号:044-220-2456 FAX:044-244-9880
メール:k-support@kawashin.co.jp
○K-NICピッチ
【内容】 NEDOの事業に参画した経験がある、または川崎市に拠点を置く研究開発型ベンチャーのピッチを行います。
ピッチ後には登壇者との交流を行います。
- 聴講申込(事前登録必須)
【登壇者(予定)】 (登壇順に記載)
企業名 | テーマ | 登壇者 |
---|---|---|
株式会社Jiksak Bioengineering | Nerve organoidを用いた創薬支援 | 代表取締役 川田 治良 |
株式会社QDレーザ | 光で世界は進化する ~通信、加工、センシング、そして視覚の再定義~ | 代表取締役社長 菅原 充 |
アットドウス株式会社 | 未来の医療を創る! モバイル型投薬・点滴デバイス「アットドウス」 |
代表取締役 中村 秀剛 |
SCIVAX株式会社 | SCIVAXのナノインプリント | 取締役副社長 奥田 徳路 |
株式会社チャレナジー | 台風でも発電を可能にする次世代風力発電機 | 未定 |
【注釈】
- ※1 2018年5月に締結した覚書
-
- 名称:起業家支援のワンストップ拠点に関する覚書
- 締結日:2018年5月28日
- 内容:NEDOと川崎市の間で、起業家支援ワンストップ拠点の共同設置に向けての連携を確認する覚書
- ※2 川崎モデル
- 川崎市、川崎市産業振興財団、金融機関が連携し、大企業・研究機関が保有する開放特許等の知的財産を中小企業に紹介し、中小企業の製品開発や技術力の高度化、高付加価値化を支援して地域産業活性化を目指す取り組み。
- ※3 3者は2018年12月に運営についての覚書
- 名称:Kawasaki-NEDO Innovation Centerの運営に関する覚書
- 締結日:2018年12月12日
- 内容:K-NICの円滑かつ効率的な運営方針を確認する覚書
5.問い合わせ先
(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)
NEDO イノベーション推進部 担当:井川、馬場 TEL:044-520-5173
川崎市 経済労働局 イノベーション推進室 担当:木村、加藤 TEL:044-200-3895
(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
NEDO 広報部 担当:藤本、佐藤、坂本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp
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