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注目技術分野の最新動向をまとめた「TSC Foresight」を公表
―「AIを活用したシステムデザイン(AASD)技術」分野―

2019年7月12日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
理事長 石塚博昭

NEDOは、製造業での設計開発工程の効率化につながる「AIを活用したシステムデザイン(AASD)技術」分野について、最新の動向や技術課題、市場予測などをまとめた「TSC Foresight」を公表しました。

1.概要

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の技術戦略研究センター(Technology Strategy Center、以下「TSC」という。)は、注目技術分野に関する最新技術の動向や課題をまとめたレポート「TSC Foresight」を公表してきました。本レポートは、ビジョンや技術的課題を産学官で共有し、異分野・異業種の連携、技術の融合などを促進させることで、日本のさらなるイノベーションの実現に貢献することを目的として、これまでに33の注目技術分野について公表してきました。

本日、NEDOは新たに、製造業での設計開発工程の効率化につながる「AIを活用したシステムデザイン(AASD)技術」分野についてまとめた「TSC Foresight」を公表しました。

(WEB同時公開 『TSC Foresight』とセミナー発表資料)

2.今回の「TSC Foresight」の概要

製造現場での生産性向上のためのツールとして人工知能(AI)の応用が期待される中、近年は多品種化・短サイクル化による工数増大やベテラン作業者の退職など製造業のさまざまな状況の変化により、設計開発工程においても開発者の作業負荷が増大しています。NEDOは、開発者が「モノの形を作る」という本質的な作業に集中できるようにするために、AIが間接的な作業を補助する「AIを活用したシステムデザイン(AASD:AI-Augmented System Design)」という技術分野を設定し、同技術分野に関する国内外の最新動向や技術課題のほか、市場予測や今後の技術開発の方向性などを示しました。

【注釈】

※ AIを活用したシステムデザイン(AASD:AI-Augmented System Design)
文書化されたノウハウや過去のトラブル事例など製造業の現場に蓄積された情報をAIが字面ではなく、その意味を理解した検索や別分野の用語への翻訳を行い、工程や分野の垣根を越えて活用することを目指す技術です。特に設計開発工程において、上流工程への手戻りを減らすことで生産性の向上が見込まれます。また、AI技術においても技術動向を踏まえた上で、挑戦的な開発要素を含んだ問題設定を行っており、製造業との連携によりAI開発企業単独では見つけにくい視点からの技術開発が期待されます。

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 技術戦略研究センター 担当:大久保、大石 TEL:044-520-5150­

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:佐藤、坂本、中里 TEL:044-520-5151­ E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp