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「CEATEC 2019」に出展へ
―「Society5.0」の未来社会を支えるNEDOの技術を展示・紹介―

2019年9月26日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
理事長 石塚博昭

NEDOは、10月15日から幕張メッセで開催される「CEATEC 2019」に出展します。

展示ブースでは、「組合せ最適化問題」の高速解法のブレークスルーとして期待される「超電導量子アニーリングマシン」のモックアップ機を展示する他、NEDOのIoT技術が、どのような新たな価値やサービスを創出し、人々の「くらし」や「はたらき方」がどのように変わるかについて実感できるデモを行います。これらを通して、NEDOのIoT技術開発プロジェクトの成果を分かりやすく紹介します。

1.NEDOブースの主な見どころ

(1)イノベーションをもたらす「Create」ゾーン

イノベーションの変革をもたらし、「組合せ最適化問題」への対応など、社会の変革につながる革新的技術を展示します。

テーマ名:
「超電導量子アニーリングマシン」
事業者:
日本電気株式会社、国立大学法人東京工業大学、学校法人早稲田大学、
国立大学法人横浜国立大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、
国立大学法人大阪大学
内容:
「組合せ最適化問題」の高速解法のブレークスルーとして期待される量子アニーリングマシンの取り組みを紹介します。量子アニーリングマシンの技術が進化して、より複雑な問題を解決できるようになれば、時間短縮、エネルギーコスト削減、労働力の適正配分、人手不足解消、産業効率化など多方面で大きな社会変革につながります。現在、研究開発中の超電導パラメトロン素子を量子ビットに用いた量子アニーリングマシンのモックアップ機を展示します。
  • 超電導量子アニーリングマシン・モックアップ機の図
    図1 超電導量子アニーリングマシン・モックアップ機
テーマ名:
「世界最小名刺サイズのアニーリングマシン」
事業者:
株式会社日立製作所、国立研究開発法人産業技術総合研究所、
国立研究開発法人理化学研究所、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構、
学校法人早稲田大学
内容:
世界最小名刺サイズで実現したCMOSアニーリングマシンを紹介します。消費電力が小さく、実装体積の小型化や常温での動作が可能なため、エッジと呼ばれる身の回りの機器で使用でき、社会の幅広い分野・場所への適用が可能です。展示では、「組合せ最適化処理」の一例として、来場者が撮影したカメラ画像にノイズを付加した状態から、元の画像を推定するデモを体験できます。
  • CMOSアニーリングマシン(左:名刺サイズのUSB接続ボード、右:チップ写真)の図
    図2 CMOSアニーリングマシン(左:名刺サイズのUSB接続ボード、右:チップ写真)

(2)くらしと仕事を変える「Change」ゾーン

労働力不足、インフラ老朽化、食品ロス、高齢化社会(ヘルスケア・予防医療)などの社会課題に対応した技術・ソリューションを展示します。

テーマ名:
「微細な違いも0.01秒で自動仕分け」
事業者:
日本電気株式会社(本デモ開発担当)、国立大学法人東京大学、オムロン株式会社、
株式会社エクスビジョン
内容:
これまでの製造系ライン検査の概念を一新し、高速詳細検査システムを実現できる技術を紹介します。展示では、3ミリメートル角のさまざまな文字が記載された複数種類の物体が高速で落下する中、来場者がタブレット端末で指定した物体を落下する物体の中から認識し、取り出すデモを体験できます。
  • 高速ビジョンセンサーによる仕分け装置(左:デモ用装置、右:デモ時に取り出す物体を選択する端末)の図
    図3 高速ビジョンセンサーによる仕分け装置
    (左:デモ用装置、右:デモ時に取り出す物体を選択する端末)
テーマ名:
「橋梁老朽化の非破壊検査ソリューション」
事業者:
コニカミノルタ株式会社
内容:
橋梁などのインフラメンテナンスに貢献する非破壊検査ソリューションを紹介します。非破壊で内部鋼材の破断を可視化することで老朽化している橋梁をスクリーニングし、補修すべきインフラの早期発見を可能とします。展示では、インフラを模した簡易構造物を用いて、目視では分からない内部鋼材の劣化状況を診断する非破壊検査を体験できます。
  • 橋梁老朽化の非破壊検査計測装置の図
    図4 橋梁老朽化の非破壊検査計測装置

NEDOブースの出展内容の詳細情報は、以下のNEDOイベントページで順次更新を行う予定です。

2.CEATEC 2019の開催概要

日時:
2019年10月15日(火)~18日(金) 各日10時00分~17時00分
場所:
幕張メッセ 千葉県千葉市美浜区中瀬2-1
NEDOブース小間番号:ホール3 トータルソリューションエリア B007
主催:
CEATEC実施協議会
一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)
一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)
公式サイト:
CEATEC 2019
事前登録:
CEATEC 2019 入場事前登録

【注釈】

※ 量子アニーリングマシン
量子コンピュータの原理である量子ゆらぎを用いて、「組合せ最適化問題」の解決に特化した専用計算機。

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO IoT推進部 担当:五明、水谷、森田 TEL:044-520-5211 E-mail:iot-dept@ml.nedo.go.jp

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:佐藤、坂本、中里 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp

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