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注目技術分野の最新動向をまとめた「TSC Foresight」を公表

―「資源循環(プラスチック、アルミニウム)」、「バイオプラスチック」の2分野―
2019年11月1日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 石塚博昭

NEDOは、「資源循環(プラスチック、アルミニウム)」、「バイオプラスチック」の2つの技術分野について、最新動向や課題、市場予測をまとめた「TSC Foresight」を公表しました。

1.概要

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の技術戦略研究センター(Technology Strategy Center、以下「TSC」という。)は、注目技術分野に関するビジョンや技術的課題を産学官で共有し、異分野・異業種の連携、技術の融合などを促進させることで、日本のさらなるイノベーションの実現に貢献することを目的として、最新技術の動向や技術課題をまとめたレポート「TSC Foresight」を作成しており、これまでに34の注目技術分野について公表してきました。

本日、NEDOは、新たに「資源循環(プラスチック、アルミニウム)」、「バイオプラスチック※1」の2分野についてまとめた「TSC Foresight」を公表しました。

『TSC Foresight』とセミナー発表資料

2.今回の公表分野の概要と注目ポイント

(1)資源循環(プラスチック、アルミニウム)

【概要】

社会で大量に利用、廃棄されているプラスチックやアルミニウムに対して、高度選別技術や新しい材料再生技術を用いることで、大量の資源の再利用とともに大幅な二酸化炭素(CO2)削減が可能になると期待されています。本レポートでは、資源循環に関する国内外の技術動向や技術開発の方向性、市場規模について紹介します。

【注目ポイント】

技術的課題と方向性:素材別の高精度な分離、選別プロセスを開発し、再生が容易となる技術の確立が重要である一方、その実用化のためには、産学官で弱点を補う開発体制が必要であることを提言しています。

(2)バイオプラスチック

【概要】

パリ協定に基づくCO2削減目標の設定や、海洋プラスチックごみ汚染問題の解決に向けた有効手段の一つとしてバイオプラスチックに注目が集まっています。本レポートでは、バイオプラスチックを取り巻く世界の動向や機能性・原料に基づく分類のほか、海洋生分解性プラスチック※2の技術開発の方向性についてまとめています。

【注目ポイント】

海洋生分解性プラスチックの開発課題:生分解性プラスチックの国内市場規模は年2300トンと、欧州などに比べると普及していません。日本が将来、この分野で勝ち抜くためには、国内外で海洋生分解性プラスチックの新市場を創出することが重要と位置づけ、「イノベーションによる新素材開発」、「普及啓発」、「普及促進を目的とした規制」、「標準化」の必要性を提唱しています。

【注釈】

※1 バイオプラスチック
微生物によって生分解される「生分解性プラスチック」および、再生可能なバイオマス資源を原料に製造される「バイオマスプラスチック」の総称です。
※2 海洋生分解性プラスチック
自然環境中で好気的条件下では微生物により比較的速やかに水と二酸化炭素に、嫌気的条件下では水とメタンと二酸化炭素に分解されるプラスチックを「生分解性プラスチック」、その中でも、海洋中で生分解するプラスチックを「海洋生分解性プラスチック」と呼びます。

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 技術戦略研究センター 担当:大久保、大石 TEL:044-520-5150­

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:佐藤、坂本、中里 TEL:044-520-5151­ E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp