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短信レポート「環境・エネルギー分野へ貢献するバイオ産業 ―バイオものづくりの課題と可能性―」を公表

2021年2月3日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 石塚博昭

NEDOは、社会的にも注目され、菅政権も目標に掲げる脱炭素社会の実現に向け、バイオ技術やバイオ資源を活用したものづくり(バイオものづくり)による貢献の可能性について調査・分析したTSC Foresight短信レポート「環境・エネルギー分野へ貢献するバイオ産業 ―バイオものづくりの課題と可能性―」を本日、公表しました。

本レポートでは循環型社会を形成できるとしてバイオ産業への期待が高まっていることを受け、環境・エネルギーに貢献するバイオ産業の現状と課題についてまとめたほか、バイオマス原料の確保に量的制約がある日本の独自戦略について課題を提起しています。

今後、本レポートにより脱炭素社会の実現に向けてバイオものづくりに関わる議論が広く喚起されていくことを期待するとともに、さまざまな技術分野に係る調査・分析を通じて世界が直面している課題の解決に貢献していきます。

1.概要

新型コロナウイルス感染症の拡大は人の健康や経済に大きなダメージをもたらし、社会像は大きな転換を求められています。政府は2030年に世界最先端のバイオエコノミー※1社会を実現することを目的とした「バイオ戦略※2」の中で「直ちに取り組むべき感染症拡大の収束に向けた研究開発等への対応」と「収束後の迅速な経済回復を見据え、バイオ戦略2019に沿って遅滞なく取り組むべき基盤的施策」を当面の対応と位置付け、さらに、「2050年温室効果ガスの排出実質ゼロ」を目標とするグリーン成長戦略※3をまとめました。

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)はこうした社会情勢を踏まえて、脱炭素社会の実現に向け、カーボンニュートラル・カーボンネガティブ※4において期待が高まっているバイオ産業の現状と課題とバイオ技術やバイオ資源を活用したものづくり(バイオものづくり)による貢献の可能性について調査・分析し、TSC Foresight短信レポート「環境・エネルギー分野へ貢献するバイオ産業 ―バイオものづくりの課題と可能性―」として本日、公表しました。気候変動問題だけでなく、豊かな自然の保全、経済価値提供の両立を可能とするための方策について議論が高まることが期待されます。

2.「環境・エネルギー分野へ貢献するバイオ産業 ―バイオものづくりの課題と可能性―」のポイント

次のような視点の議論や方策をとることにより、環境・エネルギー分野へ貢献するバイオものづくりを実現させることが可能となり、持続的で、再生可能な循環型社会の実現が期待されます。

  • バイオマスなど原料の安定確保や増産
  • バイオ製品のコスト構造を理解した上での、適切なターゲットの選定や必要な技術開発の実施
  • 移動コストの高いバイオマス原料を有効に活用できる地産地消経済社会の連携

【注釈】

※1 バイオエコノミー
バイオテクノロジーや再生可能な生物資源などを利活用し、持続的で、再生可能性のある循環型の経済社会を拡大させる概念をいいます。
※2 バイオ戦略
参考:別ウィンドウが開きます バイオ戦略(内閣府ホームページ)
※3 グリーン成長戦略
参考:別ウィンドウが開きます 2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略を策定しました(経済産業省ニュースリリース)
※4 カーボンニュートラル・カーボンネガティブ
カーボンニュートラルとは、発生する二酸化炭素と吸収する二酸化炭素とが同じ量であることです。カーボンネガティブとは、発生する二酸化炭素のほうが、吸収する二酸化炭素よりも多いということです。

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 技術戦略研究センター 担当:水無、星 TEL:044-520-5150­

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:坂本、鈴木(美) TEL:044-520-5151­ E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp