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CO2の化学品や燃料、鉱物への有効利用に向け6テーマを新たに採択
―カーボンリサイクル技術の開発をさらに推進―

2021年10月15日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
理事長 石塚博昭

NEDOは、二酸化炭素(CO2)を資源として捉え、化学品や燃料、鉱物へ有効利用するカーボンリサイクル技術について、新たに6件の技術開発テーマを採択しました。5年間の事業総額は約130億円です。これらを昨年度に採択したテーマに追加することで、将来のカーボンニュートラル社会を実現する技術的な選択肢の増加・強化に取り組みます。

1.概要

カーボンリサイクル技術は、火力発電などで排出される二酸化炭素(CO2)を資源として捉え、これを分離・回収し有効利用することで、大気中へのCO2排出を抑制する技術です。また、同技術は2021年6月に策定された「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」において、カーボンニュートラル社会を実現するためのキーテクノロジーに位置づけられています。

2021年7月、経済産業省は「カーボンリサイクル技術ロードマップ」を改訂し、化学品や燃料(液体燃料や気体燃料)、鉱物(コンクリート、セメント、炭酸塩、炭素、炭化物など)といった分野を中心に、カーボンリサイクル技術を活用した製品のコスト低減や用途拡大に向けた技術開発を進めるという従来の方向性に加え、これらの取り組みを加速するため、カーボンリサイクル製品の普及開始時期の前倒しなどを示しました。

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)はこれまでも、複数のカーボンリサイクル技術の開発に取り組んできましたが、全体の技術開発をさらに推進するため、新たに化学品分野で2件、燃料分野で1件、鉱物分野で3件、計6件のテーマを採択しました。NEDOが同事業で昨年度に採択した7テーマに新たに6テーマを加えて技術開発を推進していくことにより、カーボンリサイクル技術の関連産業への利用可能性を拡大することで、CO2の大気中への排出量をより多く削減し、カーボンニュートラル社会の実現を目指します。

2.採択テーマの概要

【1】事業名

カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発

【2】実施期間

2021年度~2025年度

【3】事業総額

約130億円

【4】分野と採択テーマの概要

分野 概要 今回採択したテーマ
[1]化学品分野
(化学品へのCO2利用技術開発)
CO2を原料としたオレフィン類の合成技術開発や、メタノール合成技術に関する最適システムの開発を行います。 [1]-1 CO2を原料とした直接合成反応による低級オレフィン製造技術の研究開発
[1]-2 CO2を用いたメタノール合成における最適システム開発
(2件いずれも委託事業)
[2]燃料分野
(気体燃料へのCO2利用技術開発)
CO2を原料とした気体燃料の製造技術の実用化に向け、メタネーション反応プロセスの大規模化に伴う技術開発などを行います。 [2]-1 大規模なCO2-メタネーションシステムを用いた導管注入の実用化技術開発
(助成事業)
[3]鉱物分野
(コンクリート、セメント、炭酸塩、炭素、炭化物などへのCO2利用技術開発)
産業副産物などにCO2を高効率で固定化するプロセス開発や、還元剤を利用したCO2を分解する技術の開発などを行います。 [3]-1 製鋼スラグを活用したCO2固定化プロセスの開発
[3]-2 製鋼スラグの高速多量炭酸化による革新的CO2固定技術の研究開発
[3]-3 二酸化炭素の化学的分解による炭素材料製造技術開発
(3件いずれも委託事業)

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 環境部 担当:荒川、髙橋(意)、天野、加美山、西里、布川、阿部(正)、在間
TEL:044-520-5293 E-mail:cct.projects@ml.nedo.go.jp

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:鈴木(美)、坂本、橋本、根本
TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp

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