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NEDOと沖縄科学技術大学院大学が起業家支援に関する相互協力の覚書を締結
―18校目の締結、沖縄発スタートアップの創出や支援人材の育成で連携―

2023年6月30日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
学校法人沖縄科学技術大学院大学学園

NEDOと沖縄科学技術大学院大学(OIST)は本日、OIST発スタートアップの創出に向けた支援やスタートアップ支援人材の育成などに連携して取り組むことに合意し、相互協力の覚書を締結しました。両者はOIST発スタートアップの創出と、その支援に向けた環境整備を強化するほか、NEDO主催のイベントやスタートアップ支援研修にOISTから人材を優先して受け入れることで人材育成を促進していく予定です。

なお、NEDOと大学による起業家支援の相互協力に関する覚書の締結は、今回で18校目となり、沖縄県の大学としては初めてです。

NEDOとOISTはスタートアップエコシステムのさらなる裾野拡大やイノベーション創出環境の整備に貢献していきます。

1.概要

産業技術におけるイノベーションの担い手として、知的財産や研究開発成果などの技術シーズを有する大学への期待が高まる中、それらを社会実装する手段として、大学発スタートアップの創出・育成が重要視されています。このような背景の下、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)は大学発スタートアップや起業家への支援に積極的な大学と相互協力を強化するべく、これまで17の大学※1と覚書を締結してきました。これらの取り組みの一環として、NEDOとOISTはこの度、OIST発スタートアップの創出に向け、相互協力する覚書を締結しました。

OISTは、経済産業省の2022年度補正予算「地域の中核大学等のインキュベーション・産学融合拠点の整備事業※2」に採択され、起業者の事業拡大を支援するインキュベーション施設の拡充を計画しています。また、文部科学省の2022年度補正予算「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業※3」にも採択され、地域の中核大学としてOIST発スタートアップの積極的な創出に向けてハード面での拡充に取り組んでいます。

ディープテック※4分野におけるスタートアップのグローバル展開を支援することもNEDOの重要な課題の一つであることから、国際的な研究者ネットワークを有するOISTと連携して、OIST発スタートアップの創出支援に向けた環境整備を強化するほか、NEDO主催のプログラムを通して、OISTの人材育成の促進を図ります。

なお、NEDOと大学との起業家支援の相互協力に関する覚書の締結は、今回で18校目となり、沖縄県の大学では初の事例となります。

NEDOとOISTはこうした取り組みを通じて、研究開発型スタートアップが次々と誕生し成功事例を積み重ねていくスタートアップエコシステムのさらなる裾野拡大やイノベーション創出環境の整備に貢献していきます。

2.覚書の内容

【1】大学発スタートアップ創出に向けた環境整備の強化

NEDOがスタートアップ支援やオープンイノベーション推進に係る情報提供などを通じて、OIST発スタートアップの創出やその支援に向けた環境整備を強化します。

【2】研究開発型スタートアップのための伴走型支援人材やオープンイノベーション推進人材の育成

NEDOが実施する高度専門支援人材の育成事業やオープンイノベーション・ベンチャー創造協議会(JOIC)※5の活動などにOISTの人材を優先的に受け入れ、研究開発型スタートアップのための伴走型支援やオープンイノベーション推進のための人材を育成します。

【3】NEDOカタライザーの派遣

OIST発スタートアップや起業を目指す人からの相談に対し、NEDOカタライザー※6を派遣します。

【注釈】

※1 17の大学
北海道大学、九州大学、広島大学、東北大学、名古屋大学、神戸大学、東京工業大学、山口大学、山形大学、徳島大学、信州大学、大阪大学、金沢大学、千葉大学、東京農工大学、鹿児島大学、芝浦工業大学
※2 地域の中核大学等のインキュベーション・産学融合拠点の整備事業
地域の中核大学などが強みを持つ最先端の研究力や活力ある学生の力などを活かし、十分なスタートアップ輩出、産学連携の推進を行うことを目的として、スタートアップ創出のためのインキュベーション施設・設備などを支援する経済産業省の事業(別ウィンドウで開きます地域の中核大学等のインキュベーション・産学融合拠点の整備)です。
※3 地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業
日本全体の研究力の発展をけん引する研究大学群の形成のため、地域中核・特色ある研究大学に対し、強みや特色ある研究力を核とした戦略的経営の下、研究活動の国際展開や社会実装の加速・レベルアップの実現に必要な環境構築の取り組みを支援する文部科学省の事業(別ウィンドウで開きます地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業)です。
※4 ディープテック
特定の自然科学分野での研究を通じて得られた科学的な発見に基づく技術であり、その事業化・社会実装を実現できれば、国や世界全体で解決すべき経済社会課題の解決など社会にインパクトを与えられるような潜在力のある技術のことです。
※5 オープンイノベーション・ベンチャー創造協議会(JOIC)
大企業やスタートアップ企業のマッチング推進やピッチイベント、ワークショップなどの開催を通じて、国内のオープンイノベーションの発展や活性化を目指す民間団体です。
※6 NEDOカタライザー
NEDOが委嘱した、スタートアップ支援経験の豊富な有識者(技術経営アドバイザー)です。

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO イノベーション推進部 担当:馬場、横山、羽田 TEL:044-520-5173

沖縄科学技術大学院大学 OIST Innovation 担当:小山田、長嶺、石橋
TEL:098-966-2294

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:瀧川、坂本(信)、橋本、黒川、根本
TEL:044-520-5151­ E-mail:nedo_press[*]ml.nedo.go.jp

E-mailは上記アドレスの[*]を@に変えて使用してください。

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