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梶山経済産業大臣が国際間水素サプライチェーン実証事業・人工光合成プロジェクトを視察

2020年9月17日

9月10日に梶山経済産業大臣が、水素を供給地から需要地へ輸送する国際間水素サプライチェーン実証事業と、脱炭素化の実現を目指した人工光合成プロジェクトの事業現場を視察されました。

NEDOが次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合(通称AHEAD)とともに実施する国際間水素サプライチェーン実証事業は、メチルシクロヘキサン(MCH)を水素キャリアとして用いる「有機ケミカルハイドライド法」を用い、ブルネイで生成したMCHを海上輸送し、川崎市内に設置した脱水素プラントで水素を分離し、ガスタービン向けに供給しており、梶山経済産業大臣は東亜石油(株)京浜製油所内の脱水素プラントなどの施設を視察されました。

また、NEDOが人工光合成化学プロセス技術研究組合(通称 ARPChem)に委託する人工光合成プロジェクトは、太陽光エネルギーで水から生成した水素(ソーラー水素)と工場などから排出されるCO2を利用して、プラスチック原料などの基幹化学品製造プロセスを実現するための基盤技術開発に取り組んでおり、梶山経済産業大臣は、事業現場である三菱ケミカル(株)Science & Innovation Centerにおいて、光触媒による水素発生装置や、水素とCO2からプラスチック原料をつくる小型パイロット設備などを視察されました。

NEDOからは、石塚理事長が視察に同行し、水素キャリアとして用いるMCHについて、9月2日に梶山大臣に視察を頂いた液体水素との比較、それぞれの特長や実証事業の進捗状況と今後の取り組みなどについて説明を行いました。また、人工光合成プロジェクトの視察の際には、化石資源使用量とCO2排出量の削減が期待でき、近年の進捗により、実現に近づいた技術であることを述べました。

  • 写真撮影時のみマスクを外して撮影しています。
  • 脱水素プラント施設の視察の様子の写真
    脱水素プラント施設の視察の様子
  • 梶山大臣との意見交換の様子(国際間水素サプライチェーン実証事業)の写真
    梶山大臣との意見交換の様子(国際間水素サプライチェーン実証事業)
  • 光触媒による水素発生装置の視察の様子の写真
    光触媒による水素発生装置の視察の様子
  • 梶山大臣との意見交換の様子(人工光合成プロジェクト)の写真
    梶山大臣との意見交換の様子(人工光合成プロジェクト)