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米カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)と新しい住宅用エネルギーマネージメントシステムの 国際実証事業に関する意向表明書(LOI)に合意

2023年1月12日

NEDOと米国カリフォルニア州エネルギー委員会(California Energy Commission)は、建物オール電化に対応した新しいエネルギーマネージメントシステム(EMS)の実証事業の協力に関する意向表明書(LOI: Letter of Intent)に合意、NEDO和田理事と同委員会David Hochschild議長が署名し、12月14日に文書を取り交わしました。

米カリフォルニア州サクラメント電力公社(Sacramento Municipal Utility District 以下「SMUD」とする)が目指す、2030年までの電力分野でのゼロカーボン実現には、サービスエリア内一般住宅全世帯のオール電化に伴う電力インフラコストの増加、グリッドに対する電力負荷の予測及び電力需要の制御の難しさという課題があります。

この課題解決に向け、実証事業では、現地の住宅や事務所等に電力系統の安定化(フレキシビリティ)に貢献する宅内機器エネルギーマネジメントシステム(新型EMS)を導入し、住宅の電力消費予測と稼働時間制御することで、顧客満足を得ながら、送配電インフラ投資抑制と調整用火力発電を不要にする目標に貢献します。

実証事業で使用する新型EMSは、電力需要予測をもとに高度な住宅用エネルギー機器制御ができることを特長とし、オール電化に伴う上記の課題解決の一翼を担うことが期待されています。    

なお、本実証研究の助成先であるパナソニック ホールディングス(株)はSMUDとカリフォルニア大学デービス校(UC Davis)との間で、実証研究における責任分担を明確化するためのMOUを締結しました。

本LOIへの署名により、今後NEDOとCECは協力し、本実証事業を支援していきます。

  • 現地パートナーであるカリフォルニア大学デービス校の写真
    現地パートナーであるカリフォルニア大学
    デービス校