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国際エネルギー機関(IEA)の水素技術協力プログラム(H2TCP)にて新しい協力活動を主導

2024年4月3日

NEDOは、国際エネルギー機関(IEA)の水素技術協力プログラム(Hydrogen Technology Collaboration Programme; H2TCP)において、新しい協力活動となる「水素サプライチェーンにおけるコスト・炭素排出強度分析およびモデル比較に関する国際協力」に関連する新タスク提案を、豪州、オランダ、ノルウェーの協力を得て作成。3月20日~21日にオーストリア、ウィーンにて開催されたH2TCPの第97回執行委員会(Executive Committee)にて提案を行い、満場一致にて採択されました。H2TCPにおいて、過去10年では日本が新しいタスクを提案し採択されたのはこれが初めてです。

新タスクでは、水素サプライチェーンの実現に向け、世界各国の研究機関で行われている水素サプライチェーンに関するコスト分析やCO2排出量分析モデルを持ち寄り比較検討することにより、水素の経済性およびCO2排出についての理解を深めると共に、水素を普及する上で大きな課題となっているコストやCO2排出等共通課題に対する方策を政策提言としてまとめていく予定です。

NEDOは、同タスクのOperating Agent(タスクの運営管理機関)として、本活動を今後リードしていくこととなり、NEDOスマートコミュニティ・エネルギーシステム部ストラテジーアーキテクトの大平英二がOperating Agentの責任者であるタスク・マネージャーに、同部主任研究員の伊坂美礼が共同マネージャーに就任しました。

このような国際活動を通し、NEDOはこれまでの技術開発の知見を活かし、各国機関と協調しながら水素社会の実現に貢献していきます。

  • ※IEA H2TCP:水素エネルギー利用をグローバルに展開・加速し、世界のエネルギー・環境問題解決を目指すことを目的に、水素製造、輸送、貯蔵、広範囲の利用、安全、全体システム等広い分野での国際協力の促進を目指すプログラムです。(別ウィンドウで開きますIEA H2TCPホームページ
  • 新タスクの提案をIEA H2TCPのExecutive Committeeで説明するNEDO大平ストラテジーアーキテクトの写真
    新タスクの提案をIEA H2TCPのExecutive Committeeで説明するNEDO大平ストラテジーアーキテクト
  • IEA H2TCP Executive Committee会場の写真
    IEA H2TCP Executive Committee会場