ベトナムでバイオマスを利用した「省エネ型エビ養殖統合システム」開所式に出席
2024年8月5日
NEDO「脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業」において、バイオマスを利用した「省エネ型エビ養殖統合システム」の実証を本格的に開始しました。これに伴い、7月24日にベトナム南部・ティエンザン省にある現地企業TH AQUA社で開所式を行い、NEDO弓取理事が出席しました。
本システムは、養殖の汚泥と現地で生産されているレモングラスの廃棄物を混合したバイオマスから生成されるバイオガスを燃料とした固体酸化物形燃料電池(SOFC)を活用して発電するもので、SOFCによるエビ養殖は日本発の取り組みとしては初めてのケースとなります。
NEDO弓取理事は、「ベトナム政府は、2050年の温室効果ガス排出量実質ゼロに向けて、バイオマス発電の割合を引き上げることにしており、本プロジェクトは、このようなベトナムの重要政策にも合致した内容です。今後ティエンザン省での実証研究後、広くベトナム国内で普及する環境作りを行うことを目指しています」と挨拶しました。
今後はIoTを活用し、エビの養殖環境と育成状況の相関性を見いだし、最適化を行うことで養殖効率の向上を図っていく予定です。
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挨拶するNEDO弓取理事
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開所式関係者の集合写真(弓取理事:上段左から2人目)