フィリピン・クラークエリアでAIを活用したスマートモビリティ実証事業の運転開始式を開催
2024年9月26日
NEDOとフィリピン基地転換開発公社が取り組んでいる「エネルギー消費行動の変容を目的としたスマートモビリティの実証研究(フィリピン)」で、助成先であるZenmov株式会社は、現地協力企業のMC Metro Transport Operation Inc.と連携し実証運転を開始したことから、2024年9月10日に運転開始式をフィリピン・クラークエリア内ニュークラークシティで開催しました。
この実証研究では、フィリピンのスマートシティとして開発中のクラークエリアで、ZenmovのAIを活用したクラウド型交通管制システム「Smart Mobility Operation Cloud(SMOC)」を自動運転車両や電動バスなどの環境性能の高い車両に搭載し、移動需要に合わせた最適スケジュールによる定時制の確保、車間調整機能による待ち時間の軽減、キャッシュレスによる利便性向上などを通じた運行効率の改善により、温室効果ガス(GHG)排出量の削減、省エネの実現を目指します。
運転開始式でNEDO弓取理事は、「このようなシステムはフィリピンで初めてのケースであり、より少ないエネルギーで移動需要に最適なバス運行をAIベースでリアルタイムに最適化することを目指している。このプロジェクトが単独で成功するだけでなく、フィリピンの関連業界を活性化できることを願っている。」と祝辞を述べました。その後、Zenmov田中社長から本実証事業の概要の説明、リボンカッティング、自動運転車などの試乗が行われ、140名を超える方々のご参加をいただき盛況のうちに終了しました。
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運転開始式に参加した各機関の代表者
(NEDO弓取理事:右から2人目) -
祝辞を述べるNEDO弓取理事
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自動運転車への試乗