国内初のSOECメタネーションベンチスケール試験設備の竣工式に参加しました
2025年6月5日
NEDOの「グリーンイノベーション基金事業/SOECメタネーション技術革新事業」において、大阪ガス株式会社は、合成メタン製造では国内初のSOEC(固体酸化物形電気分解セル)を使ったメタネーションベンチスケール試験設備を大阪市の同社先端技術研究所内に設置し、2025年6月3日に竣工式を開催しました。NEDOからは横島副理事長が出席し、テープカット、試験設備見学会が行われました。
本事業でNEDOは、2050年カーボンニュートラルの実現を目指し、水とCO2から効率的にメタンを合成する革新的な技術開発を実施しています。製造された合成メタンは、既存の都市ガスインフラをそのまま利用できることから、追加のインフラ投資が不要であるというメリットがあります。産業部門や民生部門におけるエネルギー消費の約6割は熱需要であるため、電化が困難な分野が存在します。合成メタンは、既存のインフラを活用した熱需要の円滑な脱炭素化に貢献できることから、早期の実用化が期待されています。NEDOは本技術の社会実装に向けて引き続き支援を行っていきます。
関連ページ:大阪ガス株式会社のプレスリリース
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テープカットセレモニーの様子
(右から株式会社東芝島田社長、大阪ガス株式会社藤原社長、NEDO横島副理事長、経済産業省資源エネルギー庁電力・ガス事業部久米部長)
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挨拶をするNEDO横島副理事長
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SOEC電解装置の見学の様子
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メタン合成反応装置見学の様子