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サウジアラビア王国におけるハイブリッド再生可能エネルギーシステムの実証事業を開始しました

2025年11月19日

NEDOはサウジアラビア王国リヤド州のフライミラにて「中東地域における再エネ導入拡大のための配電系統でのエネルギーマネジメントシステム実証事業(サウジアラビア)」を開始しました。本事業は、NEDOとサウジアラビア王国における再生可能エネルギー・原子力分野の政府系研究機関であるアブドゥッラー国王原子力・再生可能エネルギー都市(King Abdullah City for Atomic and Renewable Energy:K.A.CARE)とが2024年8月31日に締結した協力覚書(MOU)に基づく連携の一環で、2025年6月30日にプロジェクト合意書(PSA)を締結しています。本事業はK.A.CAREとNEDOが締結したPSAに基づき、サウジ電力会社(Saudi Electricity Company:SEC)と株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル(Oriental Consultants Global Co., Ltd.:OCG)を実施事業者とし、2026年度中の実証運転開始を目指します。

実証事業のキックオフイベントとして、2025年11月5日、NEDOはK.A.CARE、SECおよびOCGの事業関係者とともに、フライミラ実証サイトを訪れ視察しました。続いて2025年11月6日にリヤド市内のK.A.CARE本部を訪問し、キックオフミーティングを行いました。NEDOからは松本理事、K.A.CAREからはハマド・ムディジ再生可能エネルギー技術開発・イノベーション部門長らが出席しました。

本実証事業は、太陽光・風力発電と蓄電システムを組み合わせたハイブリッド再生可能エネルギーシステムの実証を通じて、再生可能エネルギー利用の効率化を図ることを目的としています。これにより、系統安定性の向上、クリーンエネルギー利用の最適化、炭素排出量の削減、電力供給の信頼性確保に貢献します。

また、本実証事業は再生可能エネルギー技術におけるサウジ・日本間の重要な協力事例と認識されております。NEDOは、本実証を通じてサウジアラビア王国における『サウジ・ビジョン2030』および2060年までのネットゼロ排出目標達成へ貢献するとともに、日本の先進的な産業技術の国際展開と日本企業の新たなビジネス機会の創出を引き続き支援します。

  • フライミラ実証サイトでの集合写真
    フライミラ実証サイトでの集合写真(右から6番目:NEDO松本理事、右から7番目:K.A.CAREハマド・ムディジ再生可能エネルギー技術開発・イノベーション部門長)
  • キックオフミーティングの様子の写真
    キックオフミーティングの様子