革新的ロボット研究開発基盤構築事業
事業・プロジェクト概要
本事業では、多品種少量生産現場をはじめとするロボット導入があまり進んでいない領域にも対応可能な産業用ロボットの実現に向け、産業用ロボットにおいて重要な要素技術の開発を推進します。また、既存技術の改良・改善のアプローチのみならず、サイエンスの領域に立ち返った技術開発を行い、これまでロボットに関わる事のなかった異分野の技術シーズの取り込みなどによるイノベーションの創出、さらに国際競争力の強化を目指します。
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事業紹介図
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配送ロボットイメージ図
研究開発内容
1.汎用動作計画技術
産業用ロボットの把持動作や作業対象物についてのデータベースを構築し、さらに構築したデータベースを活用して、作業計画の最適化に向けたロジックやアルゴリズムの開発を行い、ロボットシステム構築の実証等を行います。
2.ハンドリング関連技術
各種センシング技術を搭載した、データベースとの連携を可能とするエンドエフェクタ等を開発します。また、不定形物を含む各種対象物を安定的に把持することの可能なロボットハンドの開発を行います。
3.遠隔制御技術
視覚、力覚、音声等を含む制御データに関し、通信遅延や擾乱があっても安心安全に制御できるよう、5G通信等に対応した信号伝達規格の開発を行います。また、操作遅延が人の感覚に与える影響を定量的に評価し、操作者の疲労が少ない通信方法の開発を行います。
4.ロボット新素材技術
強度・剛性・耐熱性・耐久性など、ロボットとして主に必要な仕様を設定し、樹脂化や複合材料化を進め、適用可能性について評価・検討します。また、圧力・振動・温度などのセンサー材料をロボットに組み込む技術を開発し、無線給電や自己発電の実現に向けた技術を開発します。
5.自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発
物流拠点から住宅や指定地への配送(ラストワンマイル物流)において、「遠隔・非対面・非接触」を実現するための自動走行ロボットの技術開発を実施しています。本事業では、開発した自動走行ロボットを用いて、集合住宅や市街地、商業施設、工業地帯などで走行させる実証を実施し、一部では公道での実証を行っています。
基本情報
技術・事業分野 | ロボット・AI |
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プロジェクトコード | P20016 |
担当部署 | ロボット・AI部 (TEL:044-520-5241) |
詳細資料
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基本計画(369KB)
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実施方針:2023年度版(536KB)
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実施方針:2022年度版(602KB)
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実施方針:2021年度版(1000KB)
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実施方針:2020年度版(310KB)
最終更新日:2023年3月23日