水素利用拡大に向けた共通基盤強化のための研究開発事業
事業・プロジェクト概要
大型商用車(HDV)の製品ニーズへの適合および水素製造コストの低減に向けては、より一層の高性能化、高耐久化、低コスト化が求められ、従来の研究スピードを大幅に向上させる必要がある。本事業では、水素の本格的な普及拡大および我が国の産業競争力強化を目的に、DX技術を最大限活用しながら、燃料電池・水電解分野の研究に貢献する共通基盤を構築するとともに革新的な要素技術開発を連動させる以下の技術開発を実施します。
研究開発内容
研究開発項目I:燃料電池・水電解の共通基盤技術開発
(1)燃料電池の基盤技術開発
大型トラック等のHDV向け燃料電池を主な対象として、DX技術を活用した燃料電池開発の高度化・高速化に資する評価解析プラットフォームの構築を行います。
(2)水電解の基盤技術開発
常温作動の水電解(アルカリ、PEM、AEM)および高温作動の水蒸気電解(SOEC)を対象として、DX技術を活用した水電解開発の高度化・高速化に資する評価解析プラットフォームの構築を行います。
研究開発項目II:次世代燃料電池・水電解の要素技術開発
(1)次世代燃料電池の要素技術開発
大型トラック等のHDV向け燃料電池を主な対象として、NEDO技術開発ロードマップ等で定める2035年以降の高性能化・高耐久化・低コスト化の目標実現に資する要素技術の開発を行います。また、水電解と共通的に活用できる技術については、それらの水電解への適用を検討します。
(2)次世代水電解の要素技術開発
NEDO技術開発ロードマップ等で定める2040年頃の目標実現や技術課題の解決に資するAEMおよびSOECを対象とした要素技術の開発と、アルカリおよびPEMの普及拡大に貢献する要素技術開発を行います。
(3)水素貯蔵タンクの要素技術開発
NEDO技術開発ロードマップ等で定める2035年以降の水素貯蔵密度・コスト・搭載性等の目標実現に資する要素技術開発を行います。
研究開発項目III:燃料電池・水電解の実用化技術開発
(1)燃料電池・水電解・水素貯蔵の実用化技術開発
大型トラック等のHDV向け燃料電池、水電解、水素貯蔵タンクを対象として、2035年以前の実用化・事業化を目指した、高性能・高耐久・低コストな材料・部材・周辺機器等の実用化技術、低コスト化および大量・高速生産に資する生産技術、大型化・低コスト化に向けたシステム化技術等の開発を行います。
プロジェクトマネージャー
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NEDO 水素・アンモニア部主査 後藤 謙太 |
基本情報
事業期間・予算額 | 事業期間:2025年度~2029年度、2025年度予算:72億円 |
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技術・事業分野 | 燃料電池・水素 |
プロジェクトコード | P25002 |
担当部署 | 水素・アンモニア部 (TEL:044-520-5261) |
詳細資料
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