「第5回カーボンリサイクル産学官国際会議2023」の開催報告
2023年10月4日
NEDOと経済産業省は、9月27日(水)、第5回カーボンリサイクル産学官国際会議2023をヒルトン広島において開催しました。
本会合では吉田宣弘経済産業大臣政務官が現地で挨拶するとともに、湯﨑広島県知事、渡辺東アジア・ASEAN経済研究センター事務総長など、各国の産学官関係者によるパネルディスカッションなどが行われました。議論を通じ、国際的な取組の進展、広島県での活発な取組を共有するとともに、取り組むべき課題について確認しました。本年は初めて講演・パネルディスカッションのメッセージを取りまとめた総括文書を公表しました。
また、第3回アジアCCUSネットワークフォーラムと初めて同日開催するとともに、企業・団体等によるポスター展示を通じて、日本のCCUS/カーボンリサイクルの技術を紹介しました。
1.概要
- 日時:2023年9月27日(水)14時00分~18時00分
- 場所:ヒルトン広島(広島県広島市中区富士見町11-12)及び、オンライン
- 主催:NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)および経済産業省
- 参加人数:現地参加 229人、オンライン参加 589人
- 参加国等:20カ国・地域
<主な出席者>
- ・経済産業省 経済産業大臣政務官 吉田 宣弘
- ・東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA) 事務総長 渡辺 哲也
- ・広島県知事 湯﨑 英彦
- ・米国エネルギー省(DOE)化石エネルギー・炭素管理局 次官補代理 ノア・ダイク
- ・一般社団法人カーボンリサイクルファンド(CRF) 会長 満岡 次郎
2.成果
- 各国の産学官による講演・パネルディスカッションを通じ、カーボンニュートラル実現に向け、e-fuel、e-methaneを含むカーボンリサイクル燃料が重要な役割を果たすことや、カーボンリサイクルの更なる世界的な市場創造のため、カーボンリサイクルの環境価値の測定・評価の仕組みづくりや産学官、企業間・地域間連携がスタートアップを含む企業のカーボンリサイクルの取組を後押しする可能性、また広島県・大崎上島の「カーボンリサイクル」拠点をはじめとする実証研究が社会実装に向けて重要な役割を果たすことを確認しました。
- 加えて、カーボンリサイクルの社会実装に向けた日本の直近1年間の取組として、CCUS/カーボンリサイクルを含むカーボンマネジメントのG7の合意文書への反映や「カーボンリサイクルロードマップ」策定などの進捗を「プログレスレポート」として取りまとめ、発信しました。国際連携を強化し、カーボンリサイクルの普及に向けた取組を加速していきます。
- また、本年は広島県での本会議開催後、NEDOの大崎上島カーボンリサイクル実証研究拠点(※1)のエクスカーションを実施し、同拠点の魅力と可能性を発信しました。関係者からはこの取り組みが歓迎され、各国の研究拠点間での国際協力・連携の重要性が確認されました。
図1 Part1開会セッションの様子
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図2 Part2パネルディスカッションの様子
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図3 閉会挨拶をするNEDO斎藤理事長
関連資料
関連リンク
【注釈】
- ※1 カーボンリサイクル実証研究拠点が開所
- (参考)NEDOリリース(2022年9月14日)「カーボンリサイクル技術の確立に向けた実証研究拠点が完成」
お問い合わせ
問合せ先 | 環境部 塩入、土肥、村上 |
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