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委託事業の手続き:損害保険の付保について


1.保険登録の考え方

(1)保険の目的

NEDOの委託業務においては、万一事故が発生した場合に速やかに復旧して研究に支障を来さないこと等、委託業務の円滑な実施のために、事故が発生する危険性の高い設備等、必要があると認めるときは損害保険を付すことができます。

(2)付保の対象と出来る資産

NEDO帰属の国内設置資産で保険の目的に合致している資産

(3)(2)の内、付保の必要性が乏しい資産

  1. 現に試験研究に供していないもの、倉庫等に保管中の物件であって研究開発に使用する見込みのないもの等、保険をかける必要性が乏しいと考えられるもの。委託事業終了後の資産については、基本的に保険をかける必要性が乏しいと考えられます。
  2. 委託先等の既存設備に組み込んで研究開発を行うもので、その委託先等の設備にかけている損害保険と一体とする方が効率的かつ経済的に有利だと判断できる場合。
  3. 委託先等が工場あるいは社屋等に対して、建物内の設備に対する包括的な損害保険をかけている場合(建物内の設備の変更に係わらず保障する損害保険であって、NEDO資産分のみ保険をかけると二重契約となる場合。)
  4. 損害保険の特約等において特殊な設定が必要なもので、委託先等における過去の業績から保険料率が有利になる場合(経年年数割引が大きく影響するもの)。
  5. その他、委託先等が契約者になることで保険料の負担が少なくなることが明らかな場合。

2.付保手続き

(1)登録方法

「NEDOプロジェクトマネジメントシステム」により付保情報をご登録下さい。登録期限は付保を必要とする月の翌月第5営業日までです。

(2)付保情報

  1. 損害保険を必要としない資産
    → 「希望しない」を選択
  2. 損害保険を必要とする資産
    → 「希望する」を選択
    → 「火災保険B(包括)」「施設賠償責任」を付保
  3. 共同研究者で自社持分についてNEDOと同じ保険を希望する場合
    → 「共同研究先持分NEDO保険加入」にチェック
    → 「共同保険請求先情報」を入力

(3)建物情報

資産の設置場所等の情報となります(注1、注2参照)。

  1. 屋内の場合は、建物の柱・外壁・屋根の構造を候補より選択。
  2. 建物の総階数として地上階数と地下階数、及び建物の総面積も入力。
  3. 郵便番号は、事業所の個別郵便番号ではない郵便番号を入力。
  4. 屋外の場合は、設置場所、郵便番号及び住所を入力。
注1:面積の数値について
付保を希望する場合には必須項目です。
屋外設置:上方から見て、当該資産が占める面積を入力して下さい(敷地面積ではありません)。
屋内設置:設置してある建物全体の総床面積(設置フロアだけではなく、建物全体)を入力して下さい。また、その際に、屋上部分が一般的に人の立ち入れるような場所であれば、その部分の面積も含めてください。
注2:屋内/屋外について
屋上や屋根の上に設置の場合は、資産登録上は「屋内」扱いとなります。
設置した資産自体が、建物である場合、「屋内」を選択し、その資産自体の建物情報(柱や外壁の材質、総床面積など)を登録して下さい。

3.保険内容

NEDOで加入できる保険には次のものがあります。

  1. 火災保険(企業総合保険)
  2. 賠償責任保険

4.事故が発生した場合

(業務委託契約約款第22条、共同研究契約約款第24条、実証事業委託契約約款第22条 「取得財産に係る損害保険」参照)

保険登録資産に事故が発生した場合は、速やかに下記措置を行って下さい。

  1. 早急に事故の状況を報告して下さい。
    原則として事故発見日から7日以内に、下記書類をNEDOプロジェクト担当者へ提出して下さい。(E-mail・FAX可) ※「事故速報」の提出と平行して、証拠保全、写真記録、二次災害防止等の措置を行ってください。事故箇所の写真は、保険金請求手続きに必要となります。
  2. 保険会社からの依頼にご対応ください。
    ご提出いただきました「事故速報」を、NEDOより保険会社へ提出いたします。その後、保険会社より、「事故速報」へ記載いただいたご連絡先へ、保険金査定に必要な書類のご案内がありますので、その指示に従ってください。また、案件に応じて保険会社により現地調査が実施されることがあります。
    <保険金査定に必要な書類の例>
    • 復旧工事等処理前の写真、復旧工事等処理後の写真
    • 復旧工事等に係る見積書の写し(修理金額の内訳の分かるもの)
    • 工事業者等による見解書(状況・範囲・事故原因・対処法等がわかるもの)の写し
      • 事故原因が落雷の場合は、落雷の事実を証明するものが求められることがあります(気象情報を公開しているページの写し等でも可)。
    • 新設時の見積書など、取得価格が確認できるものの写し
    • 委任状(保険請求手続きをNEDOへ委任するための書面)
  3. 復旧工事等を行って下さい。
    保険会社より、事故保険金査定額の通知があります。通知後、速やかに復旧工事等を行ってください。
  4. NEDOプロジェクト担当者へ下記書類を提出して下さい。
    一部、保険会社への提出書類と重複(*印)しますが、保険会社及びNEDOそれぞれにご提出下さい。
    • 事故・復旧完了報告書(契約約款様式第8)(プロジェクトマネジメントシステム(PMS)での提出の場合、押印省略可能)
    • 復旧工事等に係る見積書の写し(修理金額の内訳の分かるもの)*
    • 工事業者等による見解書(状況・範囲・事故原因・対処法等がわかるもの)の写し*
      ※必要に応じ、落雷等を証明する書類の写しを添付のこと*
    • 復旧工事等処理前のカラー写真(損傷箇所及び機器全体がわかるカラー写真)*
    • 復旧工事等処理後のカラー写真(復旧工事前と比較ができる同一箇所の写真)*
    • 工事業者等からの請求書の写し(振込口座を明記して下さい)
    • 納品書の写し(復旧工事等が完了したことがわかる工事業者等からの提出書類)
    • 復旧工事等に係る費用を立て替える場合は、振込領収書等の写し
  5. 上記提出書類をもってNEDOが保険会社へ事故保険金請求手続を行った後、保険会社から事故保険金が支払われます。

最終更新日:2022年7月1日