決定「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/量子コンピュータの産業化に向けた開発の加速(クライオ電子回路システムの開発)」の実施体制の決定について
2026年1月26日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という。)は、「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」に係る公募を実施し、〔1〕ポスト5G情報通信システムの開発(委託、助成)についてご応募いただいた申請について審査を行い、以下のとおり実施予定先を決定いたしました。
なお、採択審査委員一覧は別添の通りです。
募集事業について
1.事業内容
第5世代移動通信システム(5G)は、現在各国で商用サービスが始まっておりますが、さらに超低遅延や多数同時接続といった機能が強化された5G(以下、「ポスト5G」)は、今後、スマート工場や自動運転といった多様な産業用途への活用が見込まれており、我が国の競争力の核となり得る技術と期待されています。
NEDOでは、ポスト5Gに対応した情報通信システム(以下、「ポスト5G情報通信システム」)の中核となる技術を開発することで、我が国のポスト5G情報通信システムの開発・製造基盤強化及びデジタル社会と脱炭素化の両立の実現を目指しています。
なかでも量子コンピュータは、従来技術では不可能な計算問題を解決でき、産業革命を起こし得るものであり、ポスト5Gに対応した情報通信システムにおいても重要となる計算基盤技術で、新規材料・薬剤開発、輸送・交通の最適化、暗号解読等の非常に多岐にわたる産業分野での活用が期待されます。世界各国で量子コンピュータに関する大型投資を進めていることに加え、技術の進展に関する画期的な発表やスタートアップの創業が相次ぐなど、産業化に向けた国際競争が激化しています。
こうした世界的な開発競争の中で、我が国の量子コンピュータ分野におけるプレゼンスを獲得するとともに、量子コンピュータの産業化を我が国がいち早く実現することが、国富の獲得やデジタル赤字の解消等に不可欠です。量子コンピュータの産業化を我が国だけで実現することは困難ですが、次世代の量子コンピュータ業界において、戦略的不可欠性と自立性を獲得・維持・強化するための技術開発から開始する必要があります。
量子コンピュータの発展によって最も大きな寄与を受けるのはシステムやソフトウェアのユースケースですが、ユースケース創出において先行するには、国産の次世代ハードウェアが必要であり、ハードウェアの発展を支える部素材の開発やミドルウェアの開発も含め、これらの開発を加速させ、また総合的に取り組んでいく必要があります。
そこで本事業では、超伝導方式、中性原子方式、光方式の量子コンピュータシステムの民間による開発、関連する部素材やミドルウェア開発とこれらを推進する上で重要な人材育成に取り組み、開発を加速させることで、世界に先駆けて量子コンピュータの産業化の実現を目指します。
なお、今回の公募においては、以下の研究開発内容に関する募集を行いました。
- 〔1〕ポスト5G情報通信システムの開発(委託、助成)
- (g)計算可能領域拡大のための計算基盤技術開発(委託、助成)
- (g5)量子コンピュータの産業化に向けた開発の加速(委託、助成)
- 課題〔2〕-2:産業化に向けた量子コンピュータの部素材の高度化に関する技術開発
- A)クライオ電子回路システム
2.実施予定先
- 産業技術総合研究所
- 株式会社東芝
- 株式会社デバイスラボ
- 京セラ株式会社
3.事業期間
2025~2027年度
詳細資料
募集要項
| 技術・事業分野 | 量子 |
|---|---|
| プロジェクトコード | P25014 |
| 事業名 | ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業 |
| 事業分類 | 研究(委託、共同研究、補助) |
| 対象者 | 企業(団体等を含む)、大学等 |
問い合わせ先
AI・ロボット部
担当者:福島、加藤(将)、橋間
E-mail:P5G-quantum[*]ml.nedo.go.jp
E-mailは上記アドレスの[*]を@に変えて使用してください。