決定「水素利用等先導研究開発事業/従来技術を凌駕する超高効率発電共通基盤研究開発」に係る実施体制の決定について
2020年9月28日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という。)は「水素利用等先導研究開発事業/従来技術を凌駕する超高効率発電共通基盤研究開発」に係る公募を実施し、ご提案いただいた1件の提案について審査を行い、以下のとおり実施予定先を決定いたしました。
なお、採択審査委員一覧は、別紙1の通りです。
募集事業について
1.件名
水素利用等先導研究開発事業/従来技術を凌駕する超高効率発電共通基盤研究開発
2.事業概要
化石燃料等の天然資源に恵まれない我が国は、1970年代の二度の石油危機以来、国民生活と産業活動の血脈であるエネルギーを海外に依存する構造的脆弱性を抱え続けています。加えて、2016年11月のパリ協定の発効を受け、脱二酸化炭素問題に対し、我が国としての責任を一層果たしていくことが求められています。
NEDOは、この様な状況下、脱二酸化炭素の切り札である水素社会の実現に向けて、水素の大量利用に関わる酸素水素燃焼による効率的発電技術は非常に重要な技術と位置づけています。
「水素利用等先導研究開発事業」では2040年以降という長期的視点に立ち、従来の開放系サイクル技術とは一線を隔す超高効率の発電技術を現時点から検討しておく必要性を踏まえ、従来技術を凌駕するポテンシャルを有する超高効率発電を対象として、燃焼器やタービン等の業界共通の要素研究を推進し、基盤技術確立を目的に以下の研究開発を実施します。
〔1〕安定した酸素水素燃焼を可能にする高温高圧燃焼機器の開発
バーナーの形状・構造・材料と燃焼の安定化のための制御等により、酸素水素高温高圧燃焼機器の実機試験を可能とする試験器製作のための基本設計を完成させる。
〔2〕クローズドサイクルの有する共通基盤技術課題の抽出及び解決手段の提示
酸素水素燃焼を含むクローズドサイクルシステムに潜在する共通課題を取り上げ、クローズドサイクルに共通するコジェネ利用時の変動対策に対するシミュレーション、高温高圧耐性シール技術、耐高温高圧水蒸気材料、冷却技術等の技術を確立する。
〔3〕社会実装シナリオの構築
本事業で取り組む基盤技術開発によって、2040年に本技術をベースとする超高効率発電が社会実装されるための社会ニーズと製品スペックの最適化を検討し、その実現に向けたシナリオを提示する。
3.実施予定先
別紙2の通り。
4.事業期間
2020年度~2022年度
詳細資料
募集要項
技術・事業分野 | 燃料電池・水素 |
---|---|
プロジェクトコード | P14021 |
事業名 | 水素利用等先導研究開発事業 |
事業分類 | 調査等 |
対象者 | 企業(団体等を含む)、大学等 |
問い合わせ先
次世代電池・水素部 燃料電池・水素グループ
担当者:高岡、小池、後藤、原
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