決定「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/生成AI基盤モデル開発のあり方に関する調査」に係る実施体制の決定について
2024年11月8日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という。)は、「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/生成AI基盤モデルの開発のあり方に関する調査」に係る公募を2024年6月28日から2024年7月29日にかけて実施し、ご提案いただいた2件の提案について審査を行い、詳細資料の実施予定先一覧のとおり実施予定先を決定いたしました。
募集事業について
1.事業内容
(1)概要
生成AIは、従来のAIでは不可能だった、様々な創造的な作業を人間に代わって行える可能性があることから、産業活動・国民生活に大きなインパクトを与えると考えられており、ポスト5G時代のキラーアプリケーションとしても位置づけられています。
2023年5月にAI戦略会議で取りまとめられた「AIに関する暫定的な論点整理」においては、「いま生成AIによって世界の変革がもたらされようとしている中、可及的速やかに生成AIに関する基盤的な研究力・開発力を国内に醸成することが重要」とされており、政府として取組の一層の加速が求められている。加えて、「生成AIの技術革新のスピードや予見可能性の低さを踏まえると、従来の政府による開発促進策では対応が難しい」、「市場原理を最大限尊重し、迅速、柔軟かつ集約的にプレイヤーの取組を加速するような支援を政府としても行っていくことが期待される」と明記されているところ。その生成AIの鍵を握る基盤モデルは、生成AIを活用した様々なサービスを支える個別モデルを生み出すコアの技術基盤であり、基盤モデルの開発力の有無は、我が国における生成AIの利用可能性や創出するイノベーションの幅を決し得ると考えられます。
他方、生成AIは黎明期であり、効率的な基盤モデルの開発方法等を特定することは困難といえます。本調査事業では、基盤モデルの開発を加速するためのあり方を明らかにするため、別途実施する「競争原理を活用した生成AI基盤モデルの開発(基盤モデル開発事業)」と連携しながら、データホルダーとのマッチング支援、グローバルテック企業との連携支援やコミュニティイベントの開催等を実施し、基盤モデル開発における課題等を調査・検討することを目的の一つとします。
加えて、別途実施する「生成AI開発加速に向けた新たなデータセットの構築に関する調査」及び「データ・生成AIの利活用に係る先進事例に関する調査」(以下、両事業を「生成AI調査事業」という。)と連携しながら、生成AI調査事業の成果を広く普及させるべく、イベント等の開催を実施し、当該領域におけるプロジェクトの成果最大化に貢献することを目的とします。
(2)事業期間
NEDOが指定する日から2026年3月31日まで。
詳細資料
募集要項
技術・事業分野 | AI |
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プロジェクトコード | P20017 |
事業名 | ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業 |
事業分類 | 調査等 |
対象者 | 企業(団体等を含む)、大学等 |
問い合わせ先
AI・ロボット部 生成AIチーム
担当者:片桐、本間、遠藤
E-MAIL:post5G_koubo[at]ml.nedo.go.jp([at]を@に変えてください)