決定「5G等の活用による製造業のダイナミック・ケイパビリティ強化に向けた研究開発事業/製造現場における5G/6G無線利用における課題解決に向けた調査事業」に係る実施体制の決定について
2024年11月15日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、「NEDO」という。)は、「5G等の活用による製造業のダイナミック・ケイパビリティ強化に向けた研究開発事業/製造現場における5G/6G無線利用における課題解決に向けた調査事業」に係る公募を実施し、ご提案いただいた1件の提案について審査を行い、以下のとおり実施予定先を決定いたしました。
募集事業について
1.件名
製造現場における5G/6G無線利用における課題解決に向けた調査
2. 事業概要
NEDO は 2021年度より「5G等の活用による製造業のダイナミック・ケイパビリティ強化に向けた研究開発事業」(以下「5GDC事業」という。)を開始し、製造現場において、5G等の無線通信技術の活用により、柔軟・迅速な組換えや制御が可能な生産ライン等の構築や、IT/OTのシームレスなデータ連携によるサイバーフィジカルシステムの構築を通じて、工場の自律的かつ全体最適な稼働を可能とすることで、不測の事態においても柔軟・迅速に対応できる「企業変革力」(ダイナミック・ケイパビリティ)の強化を目指しています。
製造現場で5G等の無線通信技術を活用するためには、電波伝搬特性を理解した上での設備構築と、データ量・通信速度等を考慮した適切な通信方式の選択が必要です。5GDC事業ではこれら無線通信技術導入に伴う製造現場特有の課題を解決するために、2023年度に「製造現場における無線通信技術の導入ガイドライン」を作成しました。このガイドラインを活用する事により、製造現場への無線通信技術の活用の一定の課題は解決しましたが、製造現場での無線利用機器が増加するに従い、製造現場では無線に関する新たな問題が発生しています。
例えば、PoC等の開発過程や単体動作では問題がなかった5G、Wi-Fi、Bluetooth等の無線利用機器が、現場導入や機器増量時等に他の無線通信等との干渉によりうまく動作しない事があります。異なるメーカーの無線システムが混在し、同一空間に集まった際に、周波数利用の均衡が崩れうまく動作しない為に発生する問題です。特に5Gは基地局の設定・調整方法が一般に公開されていないことに加え、不具合原因を特定する有効なツールが十分に整備されていないため、このような無線通信機器が多数ある環境でユーザが機器の性能を十分に出す事は困難です。
本調査事業では、製造現場における5G/Beyond 5G/6G等の無線通信技術の活用・社会実装を促進する事を目的として、5G等の無線通信技術を製造現場に本格活用するための課題に関する調査を行い、調査結果に基づく課題解決ソリューションデザインを検討します。
3.実施予定先
PwCコンサルティング合同会社
4.事業期間
2024年度
募集要項
技術・事業分野 | 情報インフラ |
---|---|
プロジェクトコード | P21010 |
事業名 | 5G等の活用による製造業のダイナミック・ケイパビリティ強化に向けた研究開発事業 (製造現場での5G/6G無線利用における課題解決に向けた調査事業) |
事業分類 | 調査等 |
対象者 | 企業(団体等を含む)、大学等 |
問い合わせ先
半導体・情報インフラ部 先端製造DXチーム
担当者:小野寺、小川
E-MAIL:5gdc#ml.nedo.go.jp(#を@に変えてください。)
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