NEDO事業成果を応用しシャープ株式会社が開発した薄膜3接合型化合物太陽電池がJAXAの小型実証機「SLIM」に搭載され月面にて発電
2024年2月2日
NEDOは、太陽光発電の発電コスト低減、応用先拡大のため、高効率太陽電池の開発を推進しています。その成果が応用された薄膜化合物太陽電池は月面への着陸に成功した宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)の小型月着陸実証機「SLIM」に搭載されておりましたが、1月29日、発電を開始したことが確認されました。
「SLIM」に搭載している薄膜化合物太陽電池は、NEDO事業においてシャープ株式会社(以下、シャープ)が開発したもので、これまでも同社はNEDO事業において高効率化、大面積化、曲面化、低コスト化の開発や、自動車への実装試験等を行ってきました。
引き続き、NEDOは、設置面積が限られる宇宙・航空分野や電気自動車などの移動体への太陽電池搭載の普及促進に向けて、太陽電池モジュールの高効率化および低コスト化に関する研究開発を進めます。
詳細は、下記のシャープのWEBサイトにて公開されておりますので、ぜひご覧ください。
<シャープ株式会社>
【薄膜3接合型化合物太陽電池関連の過去のニュースリリース】
- ■2019年7月4日
世界最高水準の高効率太陽電池を搭載した電動車の公道走行実証を開始 - ■2022年6月6日
実用サイズの軽量かつフレキシブルな太陽電池モジュールで世界最高の変換効率32.65%を達成
- ■2023年10月27日
化合物・シリコン積層型太陽電池モジュールで世界最高のエネルギー変換効率33.66%を達成
-
NEDO事業での薄膜3接合型化合物太陽電池開発の推移
(出典:シャープ株式会社、NEDO)