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タイで電気・電子機器廃棄物のリサイクル実証事業を開始へ

―アジア諸国でのリサイクルモデル確立を目指す―
2019年9月13日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 石塚博昭

NEDOは、本日、タイ工業省工場局(DIW)と電気・電子機器廃棄物(WEEE)リサイクルの実証事業を実施することに合意し、基本協定書(MOU)を締結しました。

本実証事業では、タイ国内初となる日本の高度リサイクル技術を用いたWEEEの一貫リサイクルシステムの導入や、タイに適したガイドラインの導入支援に取り組み、廃棄物処理の適正化を後押しします。また、同国内で処理できない貴金属と有害廃棄物の混合物を日本で再資源化することで国際資源循環を実現し、タイをはじめとするアジア諸国におけるリサイクルモデルの確立を目指します。

  • 実証事業で導入する自動リサイクルシステムのイメージ図(写真は日本国内で撮影したもの)
    図1 実証事業で導入する自動リサイクルシステムのイメージ図(写真は日本国内で撮影したもの)

1.概要

タイでは、生活水準の向上に伴い、電気・電子機器廃棄物(WEEE:Electrical and Electronic Equipment Waste)が増加し続けている一方で、その回収や処理に関する法律が整備されておらず、不適正処理による作業者の健康被害や水質・土壌汚染等の懸念への対応が課題となっています。

このような背景のもと、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、タイ工業省工場局(DIW)と、首都バンコクとその周辺地域において、WEEEリサイクルの実証事業を実施することに合意し、本日、基本協定書(MOU)を締結しました。

本実証事業では、タイ国内初となる日本の高度リサイクル技術の活用により、WEEEの一貫リサイクルシステムを導入します。また、並行してタイ国内のリサイクル事業の適正化に向けたガイドラインの導入支援などにも取り組みます。

2.実証事業の内容

本実証事業は、「アジア省エネルギー型資源循環制度導入実証事業」のテーマの一つとして実施しています。2017年度にタイで実施した実現可能性調査(FS)の結果をもとにステージゲート審査を通過し、2019年度から2年間の予定で実施します。

WEEEの破砕後に排出されるミックスメタル(プラスチック、ガラス、金属などの混合物)の粒度・比重選別を行うことで、有価物(銅、ステンレス、アルミ、貴金属)を効率よく回収する自動リサイクルシステムを導入し、その有効性を検証します。また、タイ国内で処理できない貴金属(金、銀など)と有害廃棄物(鉛、亜鉛など)の混合物を、日本で再資源化することで国際資源循環を実現し、タイをはじめとするアジア諸国におけるリサイクルモデルの確立を目指します。

これと並行して、日本の家電リサイクル法や小型家電リサイクル法を参考にしながら、タイに適した廃棄物処理に関わるガイドラインの検討を共同で実施する予定です。

【実証事業の実施体制】

  • 委託予定先:株式会社アビヅ
  • サイト企業:Hidaka Yookoo Enterprises Co., Ltd.
  • 実証場所:Hidaka Yookoo Gateway工場
  • 実証事業の実施体制図
    図2 実証事業の実施体制図

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 環境部 担当:中嶋、藤江 TEL:044-520-5251­

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:佐藤、坂本、中里 TEL:044-520-5151­ E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp