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タイでIoT活用による発電所効率化のための実証事業を開始へ

―燃料消費改善による温室効果ガス排出量削減と地球環境への貢献を目指す―
2020年2月6日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 石塚博昭

NEDOは、タイのエネルギー省(MOE)と、IoT技術を活用した火力発電所の既存設備効率化の実証事業を実施することに合意し、協力合意書(LOI)を取り交わしました。

本実証事業では、タイ王国発電公社(EGAT)が保有するマエモ火力発電所11号・13号機に、AI・ビッグデータ解析などを用いた高度なデジタル・ソリューションを導入し、発電所全体の熱効率改善や信頼性向上により、燃料消費を改善し、温室効果ガス排出量の削減を目指します。また、二国間クレジット制度(JCM)活用による温室効果ガス排出削減効果の定量化・情報発信も同時に目指します。

  • 本実証事業で導入するデジタル・ソリューションのイメージ図
    図1 本実証事業で導入するデジタル・ソリューション(イメージ図)

1.概要

タイでは、経済成長に伴う電力需要の増加が見込まれる一方で、エネルギー安全保障の確保と地球温暖化対策両立の観点から、既存発電所の効率改善と信頼性の向上がさらに重要となっています。

こうした背景から、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、タイのエネルギー省(MOE)と火力発電所の既存設備効率化の実証事業を実施することに合意し、協力合意書(LOI)を取り交わしました。

本実証事業では、タイ王国発電公社(以下、EGAT)が保有するマエモ火力発電所の11号機と13号機に、ボイラー効率化を始めとする熱効率最適化と、ボイラーなどの機器異常を予兆検知するシステムなどを導入します。これにより、熱効率と発電設備の信頼性を向上することで、温室効果ガス排出量の削減を目指します。また、二国間クレジット制度(JCM)活用による温室効果ガス排出削減効果の定量化・情報発信も同時に目指します。

NEDOは、IoT/AI技術活用により、既存発電所の効率改善と信頼性向上を図ると共に、地域環境への配慮と温室効果ガス削減による地球温暖化対策に貢献していきます。

2.実証事業の内容

本実証事業は、「民間主導による低炭素技術普及促進事業/低炭素技術による市場創出促進事業」のテーマの一つとして実施し、2019年度から約3年間の予定で実施します。

EGATのマエモ火力発電所11・13号機を対象に、AIアルゴリズムおよびビッグデータを用い、発電所全体の熱効率の最適化、ボイラー燃焼最適化および機器異常予兆検知の各デジタル・ソリューションを導入します。発電所全体の熱効率最適化ソリューションでは、発電所設備のセンサーから取得する運転データを遠隔監視し、各機器の効率および劣化度合いを解析することで各機器の性能回復に必要な技術指導を行い、発電所全体の効率回復を図ります。ボイラー燃焼最適化ソリューションでは、AIアルゴリズムがボイラーの燃焼および運転の改善(ボイラーなどに灰が付着するのを防ぐ煤除去装置運用の最適化含む)を図ります。機器異常予兆検知ソリューションでは、AIアルゴリズムによる発電所機器の運転状況のビッグデータ分析により、故障・事故発生前に異常を検知・分析し運転員へ対処法を知らせます。

【実証事業の実施体制】

委託予定先:丸紅株式会社

サイト企業:タイ王国発電公社(Electricity Generating Authority of Thailand)

実施場所:マエモ火力発電所

  • 実施体制
    図2 実施体制

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 国際部 担当:若林、片山、釣、坪松 TEL:044-520-5185

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:佐藤、坂本、中里 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp