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革新的センシングデバイスの実現に向け、新たに6件の研究開発に着手

―取得困難な情報を高精度にセンシングし、新システムの創出を目指す―
2020年6月22日
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
理事長 石塚博昭

NEDOはIoT社会実現のための革新的センシング技術開発に取り組んでおり、既存のIoT技術では極めて困難な過酷な環境下や非破壊での計測、超低濃度成分の検出などを可能とする革新的センシングデバイスの実現に向けて、今般、新たに6件の研究開発に着手しました。

具体的には、建機オイルの劣化状態モニタリングや、製造装置内のリアルタイム流体濃度分布計測、次世代の火山活動モニタリングシステム、安価で高性能なVR搭載システム、ペットや人間の健康管理に関する呼気分析システムの実現に向けて、高精度なセンシング技術の開発を行います。併せて、設置環境や経年劣化などのさまざまな影響を受けるセンシングデバイスの信頼性確保に向けて、ワイヤレス通信を用いた遠隔機器校正ネットワーク技術の開発を行います。

これにより、産業機器の保全や高効率制御、火山の遠隔監視、テレワークや遠隔医療などの促進、疾病の予兆検知などが期待され、顕在化するさまざまな社会課題の早期解決と新産業の創出を両立するSociety 5.0の実現を目指します。

  • プロジェクト概要
    図 プロジェクト概要

1.概要

日本では人口減少や少子高齢化などにより、インフラ維持管理や産業保安の負担増、医療・介護費の増大、地域の人手不足や移動弱者の増加などのさまざまな社会課題が顕在化しています。これら課題の解決にあたって、人やあらゆるものからの豊富なリアルデータで現状を精緻に見える化することが重要であり、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させる革新的なセンシングデバイスが必要とされています。

そこで、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、IoT社会実現のための革新的センシング技術開発に取り組んでおり、日本が強みを有する最先端の材料技術やナノテクノロジー、バイオテクノロジーを利用して、既存のIoT技術では極めて困難な過酷な環境下や非破壊での計測、超低濃度成分の検出などを可能とする革新的センシングデバイスの実現に向けて、今般、新たに6件の研究開発に着手しました。

具体的には、建機オイルの劣化状態モニタリングや、製造装置内のリアルタイム流体濃度分布計測、次世代の火山活動モニタリングシステム、安価で高性能なVR※1搭載システム、ペットや人間の健康管理に関する呼気分析システムの実現に向けて、高精度なセンシング技術の開発を行います。併せて、設置環境や経年劣化などのさまざまな影響を受けるセンシングデバイスの信頼性確保に向けて、ワイヤレス通信を用いた遠隔機器校正ネットワーク技術の開発を行います。

これにより、産業機器の保全や高効率制御、火山の遠隔監視、テレワークや遠隔医療などの促進、疾病の予兆検知などが期待され、顕在化するさまざまな社会課題の早期解決と新産業の創出を両立するSociety 5.0※2の実現を目指します。

2.事業の内容

(1)事業名

IoT社会実現のための革新的センシング技術開発

(2)実施期間

2020年度~2024年度(予定)

(3)研究開発テーマ名および実施予定先一覧

今回、新たに研究開発に着手したテーマは以下の6件です。各テーマの概要は別紙をご参照ください。

No. 研究開発テーマ名 実施予定先
〔1〕 極限環境の液体管理をIoT化する革新的粘性センサの開発 国立研究開発法人産業技術総合研究所
ヤマシンフィルタ株式会社
〔2〕 高速・高SNR撮像素子による流体濃度分布その場計測デバイスの開発 国立大学法人東北大学
アストロデザイン株式会社
株式会社フジキン
〔3〕 波長掃引中赤外レーザによる次世代火山ガス防災技術の研究開発 浜松ホトニクス株式会社
国立研究開発法人産業技術総合研究所
〔4〕 高真空ウェハレベルパッケージングを適用したMEMSセンサーの研究開発 国立大学法人東北大学
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社
〔5〕 大気中電子放出イオン化によるIMS呼気分析システムの研究開発 シャープ株式会社
株式会社ダイナコム
国立大学法人鳥取大学
国立大学法人奈良女子大学
国立研究開発法人理化学研究所
〔6〕 超微小ノイズ評価技術開発(量子現象に基づくトレーサビリティが確保されたワイヤレス機器校正ネットワークの研究開発) 国立大学法人大阪大学
国立大学法人神戸大学
国立研究開発法人産業技術総合研究所

【注釈】

※1 VR
Virtual Realityの略で、コンピュータの作り出す仮想の空間を現実であるかのように知覚させる技術を指します。
※2 Society 5.0
第5期科学技術基本計画(2016年1月22日閣議決定)において、日本が目指すべき未来社会の姿として提唱された概念で、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続くものとして、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、社会課題の早期解決と新産業の創出を両立する新たな社会を指します。

4.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO 材料・ナノテクノロジー部 担当:北川、木原、中島、北野 TEL:044-520-5220­

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 広報部 担当:坂本、佐藤、鈴木(美) TEL:044-520-5151­ E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp