ロックバンド「LUNA SEA」の振替公演に低炭素水素を提供
―「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」で再エネを活用して製造―
2021年3月24日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
NEDOは東芝エネルギーシステムズ(株)、東北電力(株)、東北電力ネットワーク(株)、岩谷産業(株)、旭化成(株)とともに、ロックバンド「LUNA SEA」が3月27日・28日にさいたまスーパーアリーナで開催する振替公演に、福島水素エネルギー研究フィールド(以下、FH2R)で製造した低炭素水素を改めて提供します。
提供する水素は燃料電池自動車(以下、FCV)に充填し、FCVに搭載された燃料電池で発電することによって公演で使用する全ての楽器に電気を供給します。今後もFH2Rでの取り組みを通じ、水素エネルギーの普及拡大に向けた情報発信を進めていきます。
「LUNA SEA 30th Anniversary LIVE LUNATIC X'MAS 2019」の様子
1.概要
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、東芝エネルギーシステムズ株式会社、東北電力株式会社、東北電力ネットワーク株式会社、岩谷産業株式会社、旭化成株式会社とともに、再生可能エネルギーを利用した世界最大級の水素製造施設「FH2R」において低コストでクリーンな水素製造技術の確立を目指しています。FH2Rは2020年2月に福島県浪江町で開所※1し、水素製造の実証試験を開始しました。FH2Rで製造した低炭素水素は主に圧縮水素トレーラーやカードル(ガス貯蔵容器)を用いて、定置式燃料電池向けの発電用途として福島県内の需要先へ供給する実証試験を行っています。
このたび、ロックバンド「LUNA SEA」が3月27日・28日にさいたまスーパーアリーナで開催する振替公演にFH2Rで製造した低炭素水素を改めて提供※2することとしました。
FH2Rから搬送した低炭素水素は3月26日(金)に岩谷産業(株)が運営する「イワタニ水素ステーション群馬高崎」でFCVに充填、公演会場であるさいたまスーパーアリーナへ運搬します。公演当日は水素で発電した電気をFCVの蓄電池に充電し、外部給電器※3を通じてステージ上の全ての楽器に給電する予定です。
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図2 FH2Rで製造した低炭素水素の充填を行った「イワタニ水素ステーション群馬高崎」
(写真提供:岩谷産業(株))
2.LUNA SEAの公演について
- (1)名称:
- 「LUNA SEA -RELOAD-」
- (2)日程:
- 2021年3月27日(土)、28日(日)
- (3)場所:
- さいたまスーパーアリーナ
【注釈】
- ※1 福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)
- 2020年3月7日に開所式を実施。
再エネを利用した世界最大級の水素製造施設「FH2R」が完成(2020年3月7日ニュースリリース) - ※2 改めて提供
- 本来は2020年12月26日・27日にコンサートが行われる予定で、FH2Rで製造した水素の提供を決めていたが、直前にコンサートの実施が延期となっていたもの。
福島の再エネ由来水素を活用してロックバンド「LUNA SEA」がコンサートを開催(2020年12月24日ニュースリリース)
ロックバンド「LUNA SEA」コンサートの延期について(2020年12月28日ニュースリリース) - ※3 外部給電器
- 燃料電池自動車や電気自動車から電力を取り出す装置。
3.問い合わせ先
(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)
NEDO 次世代電池・水素部 担当:大平、鈴木 TEL:044-520-5261
(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
NEDO 広報部 担当:鈴木(美)、坂本 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp
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