武藤経済産業大臣が大阪・関西万博のDirect Air Capture(DAC)実証機を視察しました
2025年10月8日
2025年10月7日、武藤経済産業大臣が、大阪・関西万博会場で、NEDOが推進する「ムーンショット型研究開発事業」に参画する地球環境産業技術研究機構(RITE)、九州大学および名古屋大学のDirect Air Capture(DAC)実証機を視察しました。
DACは、大気中にすでに排出された二酸化炭素(CO2)を直接回収する、革新的な地球温暖化対策技術として注目を集めており、上記の実証機が展示されている「RITE 未来の森」では、各DACによるCO2回収だけでなく、回収したCO2の利用についても紹介がされています。特に、RITEのDACから回収したCO2の一部は、別実施者のメタネーション設備とドライアイス化設備にそれぞれ直接供給され、メタネーション設備で合成されたe-メタンについては会場内で都市ガスとして供給・利用されており、これは世界初の事例となります。また、名古屋大学のDACについては一連のシステムの中でドライアイス化を、九州大学については同じく一連のシステムの中でメタン合成までを実証しています。
武藤経済産業大臣は、NEDO吉田理事同行のもとそれぞれのDAC実証機を視察し、二酸化炭素の回収技術や資源としての再利用に向けた取り組みなどについて、出展者と意見交換を行いました。
関連ページ:世界初、大気から回収したCO2を都市ガスに変換・利用する設備に直接供給 ―CO2の回収・固定・利用を通してカーボンニュートラルに貢献―
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RITEのDAC実証機を視察する大臣と説明者のRITE本庄専務理事
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名古屋大学のDAC実証機を視察する大臣と
説明者の則永プロジェクトマネージャー
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九州大学のDAC実証機を視察する大臣と説明者の
藤川プロジェクトマネージャー