「着床式洋上ウィンドファーム開発支援事業」で新たに3件を採択
2018年9月5日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
理事長 石塚博昭
NEDOは、「着床式洋上ウィンドファーム開発支援事業」において、港湾区域の開発支援事業1件、一般海域における基礎調査事業2件を新たに採択しました。
港湾区域の開発支援事業では、風況や海底地盤などの情報をもとに事業費や運転保守費などを試算し、発電コストに係る基礎データを取りまとめます。また一般海域における基礎調査事業では、開発に必要な海底地盤や気象・海象などの情報の効率的な収集方法の策定と調査を行います。
これらの取り組みを通じて、洋上風力発電の導入拡大を目指します。
1.概要
日本での風力発電の導入拡大には、洋上風力発電の導入が不可欠であり、地形や海象特性を踏まえた洋上ウィンドファーム(風力発電システムを複数基配置した発電所)の早期導入が求められています。
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2013年度から「着床式洋上ウィンドファーム開発支援事業」を開始し、これまでに港湾区域を対象とした4件について発電コストのデータなどを取りまとめてきましたが、今般、港湾区域で新たに1件を採択するとともに、今後の導入拡大が見込まれる一般海域を対象とした洋上ウィンドファーム基礎調査2件を採択しました。
港湾区域を対象とした開発支援事業では、洋上ウィンドファームの開発を行う事業者に対し、その開発に必要な事業費(風況精査、海域調査、環境影響評価や、風車、基礎、海底ケーブル、変電所などの調査・設計に係る費用)の一部を助成するとともに、事業費・運転保守費などを詳細に試算し、発電コストに係る基礎データを取りまとめます。
また、一般海域を対象とした基礎調査では、一般海域における海底地盤、気象・海象などの情報を効率的に収集する方法を策定し、実海域において洋上風力発電設備の設置に係る基礎設計に必要なデータを収集します。
これらの取り組みにより、洋上ウィンドファームの開発を加速させ、洋上風力発電の導入拡大および産業競争力の強化に資することを目指します。
2.採択テーマと助成・委託予定先
【1】着床式洋上ウィンドファーム開発支援事業(港湾区域)
採択テーマ名 | 助成予定先 |
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着床式洋上ウィンドファーム開発支援事業 (港湾区域)[福岡県北九州市響灘沖] 最大220MW規模 【事業期間:2018~2020年度】 |
ひびきウインドエナジー株式会社 |
【2】着床式洋上ウィンドファーム開発支援事業(一般海域における洋上ウィンドファーム基礎調査)
採択テーマ名 | 委託予定先 |
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着床式洋上ウィンドファーム開発支援事業 (一般海域における洋上ウィンドファーム基礎調査) 【事業期間:2018~2019年度】 |
国際航業株式会社 明治コンサルタント株式会社 日本気象株式会社 |
着床式洋上ウィンドファーム開発支援事業 (一般海域における洋上ウィンドファーム基礎調査) 【事業期間:2018年度】 |
一般財団法人日本気象協会 大成建設株式会社 株式会社本間組 |
3.問い合わせ先
(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)
NEDO 新エネルギー部 担当:久保、渡部 TEL:044-520-5273
(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
NEDO 広報部 担当:髙津佐、坂本、藤本 TEL:044-520-5151; E-mail:nedo_press@ml.nedo.go.jp