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「NEDO懸賞金活用型プログラム」第4弾 「NEDO Challenge, Quantum Computing “Solve Social Issues!”」 懸賞広告を開始します
―44の課題で「課題提案者」と「解決案提供者」による共創と競争―

2025年4月4日
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)

NEDOは、2025年4月より「NEDO懸賞金活用型プログラム」(NEDO Challenge)の第4弾となる「NEDO Challenge, Quantum Computing “Solve Social Issues!”」(以下、本事業)の懸賞広告を開始します。量子コンピュータ(以下、QC)分野で日本の公的機関が懸賞金事業を行うのは、初めてです。

本事業は、日々社会課題に向き合う企業などから「課題そのものを募集する」ことで幅広い可能性を追求し、英知を集めて社会課題に取り組む素地を築くNEDO初の取り組みで、2024年10月から募集を行い、100件を超える課題の候補が集まりました。これを踏まえ、今回公表する厳選した44の課題から取り組みたいものを選び、NEDOより無償提供する産総研G-QuATをはじめとする最新の研究開発環境を利用して解決を目指す方を募集します。

「NEDO Challenge, Quantum Computing “Solve Social Issues!”」のロゴマーク

図 「NEDO Challenge, Quantum Computing “Solve Social Issues!”」のロゴマーク

1.NEDO Challengeの概要

NEDOは、技術課題や社会課題の解決に資する多様なシーズ・解決策をコンテスト形式による懸賞金型の研究開発方式※1を通じて募り、将来の社会課題解決や新産業創出につながるシーズをいち早く発掘することで、共同研究などの機会創出、シーズの実用化、事業化の促進を狙う本プログラム※2“NEDO Challenge”を立ち上げました。

第1弾「NEDO Challenge, Satellite Data for Green Earth※3」、第2弾「NEDO Challenge, Li-ion Battery 2025 発火を防ぎ、都市鉱山を目指せ!※4」、第3弾「NEDO Challenge, Motion Decoding Using Biosignals※5」に続き、第4弾として本事業の懸賞広告を公開いたしました。第5弾「NEDO Challenge, 製造業DX ~製造技能の伝承・新たな製造ノウハウの構築をデジタルで実現せよ~※6」も始動しています。

「NEDO懸賞金活用型プログラム/NEDO Challenge, Quantum Computing “Solve Social Issues!”」については以下のページをご参照ください。

NEDO懸賞金活用型プログラム/量子コンピュータを用いた社会問題ソリューション開発(専用サイト)

2.本事業について

(1)概要

QCは日進月歩の進化を遂げており、各国政府による量子政策の策定をはじめ、国内外の多くの企業がさまざまな取り組みを進めています。特に、内閣府の「量子未来社会ビジョン」の2030年目標に向け、QCの実用化と産業化に向けた方針や具体的な実行計画を本格的に推進することが求められています。

QCによる革新を実現するためには、社会課題の解決や新たな産業の創出に向け、さまざまなQCのアプリケーションの開発がますます重要となっています。本事業では、既にQCに取り組む研究者・技術者だけでなく、他分野からの参入者や、QC技術の将来を担う次世代の参加者を積極的に募集します。これにより、社会ニーズとQCが交わる新たな場を創出し、QCのエコシステム形成を目指します。

(2)懸賞広告概要

  • 【懸賞課題】

さまざまな領域から当初想定を大きく上回る100件超の課題案が提出され、従来のQCユースケースにおいて期待されていたものばかりでなく、新たな応用方法・分野の提案を広く集めることができました。事務局では有識者による課題最終化ワーキンググループ(WG)を組織し、これらの多くの課題をより広く・より強い課題として世に知らしめるべく討議を重ねました。今回、数多くの課題を提示しますが、懸賞金事業参加希望者は、その中からチャレンジしたいと思う課題を自由に選択し、解決に取り組むことができます。

  • 【研究開発環境】

研究開発には計算機やそれを制御するソフトウエアを含めた研究開発環境が必要です。本事業の対象となるQCは利用のハードルが高いため、最新の利用環境をNEDOで用意し、課題解決への優れたアイデア(懸賞課題の解決案)に対しては環境を無償で提供することとしました。さまざまな種類のQCを使用できる予定です。公表した44の課題に対してQCによる解決案を持つ企業・アカデミアなどから解決案募集に応募いただき、NEDOの提供するQC環境で研究開発に尽力いただきたいと考えます。解決案は本日より2025年6月16日まで募集します。

  • 【成果の提出】

2026年7月ごろに成果を提出いただき、有識者による審査を実施いたします。

研究開発環境の利用は、成果の提出における必須条件ではありません。NEDO提供の環境を利用せずに実施した研究開発成果も懸賞金交付審査の対象となります。

詳細は改めてNEDOのサイトに掲載いたします。

  • 【懸賞金額】

三つの課題領域ごと、1位4000万円、2位2000万円、3位1000万円の賞金を授与します。

また上記の賞金とは別に、特別賞などを授与することがあります。

  • 【今後の予定】
  • 研究開発環境提供のための解決案提出期限:2025年6月16日
  • 研究開発環境の提供開始:2025年7月ごろ
  • 成果の提出期限:2026年7月ごろ
  • 受賞者決定、表彰式:2026年9月ごろ
  • 懸賞金交付:2026年10月ごろ

(4)専用サイトと問い合わせ先

事業全体の詳細やスケジュール、応募方法、応募様式などは以下のWebサイトをご確認ください。

NEDO Challenge, Quantum Computing “Solve Social Issues!” 専用サイト

また、社会課題・参入者への応募に関する問い合わせ先は以下となります。

運営事務局E-mail:qc-challenge@nedo-challenge.jp

(5)解決案募集説明会

  • 時:2025年4月22日(火)10時30分から11時30分
  • 法:オンライン/オフラインのハイブリッド
  • プログラム:オンライン/オフライン全体に向けた説明会
  • 解決案募集説明会に関する最新情報は、(4)専用サイトに掲載されます。

【注釈】

※1 懸賞金型の研究開発方式
諸外国では、政府や財団が研究開発の目標を掲げて多数の応募者を募り、さまざまなアイデアやアプローチをコンテスト形式により競わせ、開発期間を終えた段階などで、目標水準以上の成果を上げた者のうち上位数者に対して懸賞金を支払う仕組みを採用しています。日本では、同方式の実施例はまだ多くありませんが、懸賞金は民法に定められており、本プログラムでも民法に基づき懸賞金を交付します。
※2 本プログラム
名:NEDO懸賞金活用型プログラム
事業期間:2023年度~
事業概要:NEDO懸賞金活用型プログラム
※3 NEDO Challenge, Satellite Data for Green Earth
NEDOリリース(2024年3月18日)「“NEDO Challenge”「NEDO懸賞金活用型プログラム」始動」
※4 NEDO Challenge, Li-ion Battery 2025 発火を防ぎ、都市鉱山を目指せ!
NEDOリリース(2024年4月10日)「「NEDO懸賞金活用型プログラム」第2弾「NEDO Challenge, Li-ion Battery 2025 発火を防ぎ、都市鉱山を目指せ!」公募開始」
※5 NEDO Challenge, Motion Decoding Using Biosignals
NEDOリリース(2024年7月25日)「「NEDO懸賞金活用型プログラム」第3弾「NEDO Challenge, Motion Decoding Using Biosignals」公募開始」
※6 NEDO Challenge, 製造業 DX
NEDOリリース(2025年3月18日)「「NEDO懸賞金活用型プログラム」第5弾「NEDO Challenge, 製造業 DX」公募開始」

3.問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)

NEDO AI・ロボット部 量子ユニット E-mail:quantum_contest[*]ml.nedo.go.jp

(「NEDO懸賞金活用型プログラム」についての問い合わせ先)

NEDO フロンティア部 新技術・懸賞金チーム

TEL:044-520-5174 E-mail:sangi-jimu[*]nedo.go.jp

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)

NEDO 経営企画部 広報企画・報道課 TEL:044-520-5151 E-mail:nedo_press[*]ml.nedo.go.jp

E-mailは上記アドレスの[*]を@に変えて使用してください。

  • ※新聞、TVなどで弊機構の名称をご紹介いただく際は、“NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)”または“NEDO”のご使用をお願いいたします。

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