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新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業

事業・プロジェクト概要

事業期間:2007年度~、予算額:17.8億円(2023年度)

本事業では、エネルギー基本計画や新成長戦略等に示されている再生可能エネルギー分野の重要性に着目し、「新エネ中小・スタートアップ支援制度」「未来型新エネ実証制度」の2つの制度において、研究開発を助成します。中小企業等の育成を行いつつ、将来を見据えた同分野における研究開発を進めることにより、技術の選択肢の多様化と技術革新を目指します。

加えて、イノベーション・コースト構想の推進につながる再生可能エネルギー分野の技術開発について支援を強化することにより、福島県浜通り地域の復興・再生に貢献します。

  • 事業概要の説明画像:本事業では「新エネ中小・スタートアップ支援制度」と「未来型新エネ実証制度」の2つの制度において研究開発を助成します。中小企業等の育成を行いつつ、将来を見据えた同分野における研究開発を進めることにより、技術の選択肢の多様化と技術革新を目指します。
    事業概要

研究開発内容

(1)事業のスキーム

本事業では、研究開発や事業化計画の進捗状況等に応じて、以下のように、〔1〕「新エネ中小・スタートアップ支援制度」と〔2〕「未来型新エネ実証制度」の2つの制度、6つのフェーズで公募し、研究開発に対して助成します。また、本事業では、優れた研究開発テーマを継続的に支援することを目的に、ステージゲート審査を活用して、次フェーズへの移行の可否を判断する、段階的な審査方法を導入しています。具体的には、社会課題解決枠フェーズAから社会課題解決枠フェーズBへ、社会課題解決枠フェーズBからフェーズCへ、及び、新市場開拓枠フェーズαから新市場開拓枠フェーズβへ、ステージゲート審査を経て移行することが可能です。

なお、フェーズCからフェーズDへのステージゲート審査は設けておらず、フェーズDの採択は、全て公募により決定します。

  • 事業のスキームの説明画像:本事業では研究開発や事業化計画の進捗状況等に応じて「新エネ中小・スタートアップ支援制度」と「未来型新エネ実証制度」の2つの制度、6つのフェーズで公募し、研究開発に対して助成します。また、優れた研究開発テーマを継続的に支援することを目的に、一部を除きステージゲート審査を導入しています。
    事業のスキーム
〔1〕新エネ中小・スタートアップ支援制度

再生可能エネルギーや、低炭素・脱炭素化技術の開発に取り組む中小企業等(スタートアップ企業を含む)による、イノベーションの創出に資する提案を公募し、研究開発や事業化計画の進捗状況等に応じて、以下のとおり、5つのフェーズで研究開発に対して助成します。

<社会課題解決枠 フェーズA>:フィージビリティ・スタディ

技術シーズを有している中小企業等が、事業化に向けて必要となる基盤研究のためのフィージビリティ・スタディ(FS)を、産学官連携の体制で実施します。社会的ニーズに合致するものの、ナショナルプロジェクト等の制度では、必ずしも、十分対応できない技術開発を支援するため、NEDOが、予め、設定する課題に合致する事業の提案を公募します。

事業期間:
1年以内
助成金額:
原則として、1テーマあたり1,250万円以内
率:
8/10以内(NEDO負担額:1,000万円以内)
<新市場開拓枠 フェーズα>:フィージビリティ・スタディ

技術シーズを有している中小企業等が、事業化に向けて必要となる基盤研究のためのフィージビリティ・スタディ(FS)を、国内のベンチャー・キャピタルやシード・アクセラレーター等(以下、「VC等」という。)からの支援を得て、実施します。

事業期間:
1年以内
助成金額:
原則として、1テーマあたり1,500万円以内
率:
2/3以内(NEDO負担額:1,000万円以内)
<社会課題解決枠 フェーズB>:基盤研究

技術シーズを有している中小企業等が、要素技術の信頼性や品質の向上、システムの最適設計及び運用等に資する研究開発、プロトタイプの試作及びデータ計測等、事業化に向けて必要となる基盤技術の研究を、産学官連携の体制で実施します。社会的ニーズに合致するものの、ナショナルプロジェクト等の制度では、必ずしも、十分対応できない技術開発を支援するため、NEDOが、予め、設定する課題に合致する事業の提案を公募します。

事業期間:
原則として、2年以内
助成金額:
原則として、1テーマあたり6,250万円以内
率:
8/10以内(NEDO負担額:5,000万円以内)
<新市場開拓枠 フェーズβ>:基盤研究

技術シーズを有している中小企業等が、要素技術の信頼性や品質の向上、システムの最適設計及び運用等に資する研究開発、プロトタイプの試作及びデータ計測等、事業化に向けて必要となる基盤技術の研究を、VC等からの支援を得て、実施します。

事業期間:
原則として、2年以内
助成金額:
原則として、1テーマあたり7,500万円以内
率:
2/3以内(NEDO負担額:5,000万円以内)
<フェーズC>:実用化研究開発

事業化の可能性が高い基盤技術要素を有している中小企業等が、事業化に向けて必要となる実用化技術の研究開発、実証研究等を実施します。

事業期間:
原則として、2年以内
助成金額:
原則として、1テーマあたり2.25億円以内
率:
2/3以内(NEDO負担額:1.5億円以内)
〔2〕未来型新エネ実証制度

再生可能エネルギーの主力電源化の達成に資する技術の早期実用化に向け、実証事業に対して助成します。

<フェーズD>:大規模実証研究開発

発電コストの低減、立地制約の克服、長期安定電源化、地域特有の再生可能エネルギー源との共生等、再生可能エネルギーの大量導入における課題を解決しようとする実証事業を実施します。

事業期間:
原則として、3年以内
助成金額:
原則として、1テーマあたり6億円以内(中小企業については、4.5億円以内)
率:
1/2以内、中小企業については、2/3以内(NEDO負担額:3億円以内)

(2)応募の要件

■全フェーズ共通

本事業では、提案者が、日本国内で登記されている中小企業等(フェーズDにおいては、企業等)であって、本提案に係る主たる技術開発のための拠点を国内で確保できることを要件としています。また、エネルギー基本計画、新成長戦略等に示されている、以下の〔1〕又は〔2〕の分野に該当し、再生可能エネルギーの普及につながる提案を、助成の対象としています。

  • 〔1〕太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス利用、太陽熱利用、その他未利用エネルギー(ただし、原子力を除く。)分野。なお、「原子力」とは、原子核変換の過程において原子核から放出される全ての種類のエネルギー(原子力基本法第3条)を指す。
  • 〔2〕再生可能エネルギーの普及、エネルギー源の多様化に資する新規技術(燃料電池、蓄電池、エネルギーマネジメントシステム等)
■各フェーズ
〔1〕社会課題解決枠フェーズA
  • ア.共同研究先として、大学等を実施体制に加えること。
  • イ.NEDOが設定する課題に合致するテーマであること。
〔2〕社会課題解決枠フェーズB
  • ア.「委員会等における外部からの指導及び協力者」に大学等からの指導・協力者を入れるなど、実施体制に大学等を含むこと。
  • イ.NEDOが設定する課題に合致するテーマであること。
〔3〕新市場開拓枠フェーズα

以下の何れかの出資に関する資料を提出すること。

  • ア.VC等から、本提案に関して出資を得ていることを示す出資理由確認書及び投資契約書等の出資を証明する書類の写し(当該契約による出資実行が公募締切日より遡って、原則として、1年程度以内であること。)
  • イ.VC等の出資(検討)意向確認書
〔4〕新市場開拓枠フェーズβ

以下の何れかの出資に関する資料を提出すること。

  • ア.VC等から、本提案に関して出資を得ていることを示す出資理由確認書及び投資契約書等の出資を証明する書類の写し(当該契約による出資実行が公募締切日より遡って、原則として、1年程度以内であること。)
  • イ.VC等が出資を予定していることを示す出資意向及び理由確認書(採択された場合、採択通知日から起算して30日以内に、投資契約書等の出資を証明する書類の写しの提出を求めます。)
〔5〕フェーズC
  • ア.事業期間終了後3年以内での事業化を目指す、具体的な内容であること。
  • イ.事業化に当たり、法的規制等がある場合には、具体的な対応策を有していること。
  • ウ.事業化に当たり、具体的な知財戦略を有していること。
  • エ.予め、基礎となる技術(具体的には、本事業における社会課題解決枠フェーズA及びBで取得されるようなもの)が確立されていること。
〔6〕フェーズD
  • ア.事業期間終了後1年以内での事業化を目指す、具体的な内容であること。
  • イ.事業化に当たり、法的規制等がある場合には、具体的な対応策を有していること。
  • ウ.事業化に当たり、具体的な知財戦略を有していること。
  • エ.実証研究を実施する場を確保していること。
  • オ.予め、基礎となる技術(具体的には、本事業における社会課題解決枠フェーズA及びB並びにフェーズCで取得されるようなもの)が確立されていること。

詳しくは、公募時の公募要領をご覧ください。

(3)関心表明書の募集について

公募期間以外にも、本事業への応募を検討されている企業等からの「関心表明書」を通年(公募期間を除く)で募集いたします。「関心表明書」は公募の対象技術を設定する際の参考資料として活用させていただきますので、本事業への応募を検討されている企業等は、フォーマット(関心表明書)をダウンロードいただき、必要事項を入力の上、郵送及び電子メールによりご提出ください。FAXは受け付けません。提出頂いた書類及び情報は、適切に管理し、本公募開始に向けた検討のみに活用します。なお、書類は返却致しませんので予めご了承ください。

応募にあたり、関心表明書の提出は必須とはしませんが、提出されなかった場合、対象技術として設定されない場合がありますのでご留意ください。ただし、関心表明書を提出されたとしても、必ずしも対象技術として設定されるとは限りません。

PowerPoint関心表明書様式(64KB)

(募集期間)

公募期間を除く通年

(提出先)

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
イノベーション推進部 プラットフォームグループ
〒212-8554
神奈川県川崎市幸区大宮町1310 ミューザ川崎セントラルタワー20階
E-MAIL:venture-pfg@nedo.go.jp

採択リスト

ステージゲート審査

参考情報

(1)採択事例

<太陽光発電>
<バイオマス>
<燃料電池・蓄電池>
<風力発電・その他未利用エネルギー>

(2)事業成果(資料映像)

太陽電池アレイテスターサンプル画像

新エネルギーベンチャー技術革新事業

テーマ名:太陽電池アレイ故障診断技術の開発

実施者:株式会社システム・ジェイディー

事業期間:2009年度~2012年度

太陽電池モジュールで一度に大量に点検する装置の様子

レンズ風車の写真

新エネルギーベンチャー技術革新事業

テーマ名:小型レンズ風車を用いた超高効率マルチロータシステムの技術開発

実施者:株式会社リアムウィンド

事業期間:2014年度

高効率で、環境に調和する小型風力発電「レンズ風車」の様子

(3)事業成果(ニュースリリース)

(4)イベント

基本情報

技術・事業分野 分野横断的公募事業
プロジェクトコード P10020
担当部署 イノベーション推進部、新エネルギー部

詳細資料

最終更新日:2024年2月29日

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