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NEDO燃料電池・水素技術開発ロードマップ

1.概要

NEDOは、産学官が長期的視野を共有して技術開発に取り組むために、2005年から燃料電池・水素技術開発ロードマップを公開してきました。「FCV・HDV用燃料電池」分野では、2024年2月には「FCV・HDV用燃料電池技術開発ロードマップ」を改訂し、2035年頃に達成すべき大型・商用モビリティ(HDV:Heavy Duty Vehicle)用燃料電池の目標を新たに設定し、この目標を達成するために取り組むべき技術開発課題をとりまとめました。

「水電解」分野では、ロードマップ策定に向けて技術課題を整理した文書を取りまとめ、2023年2月に公開しました。

燃料電池・水素の技術開発を取り巻く状況は急速に変化しており、将来の普及シナリオや技術課題を整理し、業界関係者間共通の対話の土台を形成することが引き続き求められています。そこでNEDOでは、最新の政策・技術動向を踏まえたロードマップの改訂に向け、「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」で、産業界や大学、研究機関などと引き続き議論を重ねてきました。

そしてこのたびNEDOは、「FCV・HDV用燃料電池」」のロードマップを改訂および「水電解」ロードマップを策定しました。

「FCV・HDV用燃料電池技術開発ロードマップ」では、2035年頃に達成すべき乗用車(FCV)用燃料電池等の目標を新たに設定し、この目標を達成するために取り組むべき技術開発課題をとりまとめました。

「水電解技術開発ロードマップ」では、水電解技術において我が国が取り組むべき方向性、水電解装置の市場獲得に向けたシナリオとして、実証の場を通じた技術要件の確立(短期、~2030年頃)および、技術要件の確立のもと、安価なクリーン電力を使う前提で、更なる水素製造コスト低減に向けた技術開発の推進(中長期、~2040年頃)に分けて整理しました。

また、商用化フェーズにあるアルカリ水電解およびプロトン交換膜(PEM)水電解では中長期的な市場獲得に向けた具体的な目標値と技術開発課題の具体化を行い、次世代形のアニオン交換膜(AEM)水電解および固体酸化物形水電解(SOEC)は技術開発課題の再整理を行いました。

2.今後の予定

「水電解技術開発ロードマップ」については、次年度以降も再生可能エネルギーの拡大や系統電力接続と水電解装置との一体化、および生成水素のユースケースを加味した水電解装置の運転制御方法と周辺補機の適正化など、電力インフラと水電解の関係、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換において社会システム全体を俯瞰した上での戦略や課題の具体化の検討を行う予定です。

※ブラウザ上でファイルが最適サイズで表示されない場合、一度ダウンロードした後、ファイルを開いてから閲覧ください。

(参考)

NEDO燃料電池・水素技術開発ロードマップ2010

問い合わせ先

水素・アンモニア部

TEL:044-520-5261

最終更新日:2025年3月12日