Interview

未来の日本を動かす大型事業に挑む。
「専門分野×事業推進力」を磨き
プロジェクトマネジメントのスペシャリストになる。

新たに始まった「ムーンショット型研究開発事業」の
立ち上げ業務を担当する西山洋平。
未来社会を革新する大型プロジェクトの幕開けに立ち会う。

西山 洋平

NISHIYAMA Yohei

イノベーション推進部
ムーンショット型研究開発事業推進室
2016年入構
都市環境科学研究 分子応用化学域

2016 IoT推進部に配属。
2019 イノベーション推進部に異動。

就活では民間企業の研究職も選択肢として考えたが、「より俯瞰的に研究開発に携わりたい」と考えてNEDOを選んだ。
#大学院では新機能性分子を追究 #合間にストリートダンスサークルに所属#今は娘の育児に夢中 #信条は“反省はしても後悔はしない”

「研究一筋から、世界を広げたい」とNEDOに飛び込んだ

世の中にまだ存在しない分子を合成したい一心で、大学では有機合成化学分野で新しい分子を生み出す研究に取り組んでいました。研究にのめり込む一方で、自分自身の行く末に危機感も抱いていました。新しい分子は他分野で応用されてこそ価値を見出されます。なのに、分子の世界にどっぷり浸かったままでは視野が狭すぎるのではないか。もっと俯瞰的に研究開発の世界を見てみたいと考えて、NEDOを選びました。
入構後は、IoT推進部に配属されて総括、企画を務めました。研究事業に直接関わるというより、外部との連絡、NEDO内の調整が主な業務です。この3年間は社会人として、そしてNEDOの一員としての基盤をつくる貴重な時間だったと思います。さまざまな人や組織と渡りあったことで「国益を考えるとはどういうことか」「予算をどう獲得し、活用するか」など、プロジェクトを推進するために欠かせない考え方やスタンスを学ぶことができました。

日本の未来を変える
壮大なイノベーションの幕開け

4年目は、イノベーション推進部に異動し、新設された「ムーンショット型研究開発事業推進室」に配属されました。ムーンショットとは、アメリカのアポロ計画に由来する言葉で「困難かつ独創的で、新たな時代を生み出す壮大なイノベーション」を意味します。内閣府が中心となって進める省庁横断的な大型研究開発事業で“人々を魅了する野心的な目標”を掲げ、NEDOもエネルギー環境や産業の分野で参画します。現在、国内の有識者を招いた会議や国際シンポジウムで、ムーンショットの目標について熱い議論が重ねられています。数十年後に向けてNEDOからどんな事業が生み出されるかは未知数。未来の日本の方向性が定まる瞬間に携われることに、今とてもワクワクしています。

「専門分野×事業推進力」で
社会に貢献できる人になる

現在、ムーンショット型研究開発事業推進室では新たな体制や枠組みづくりに向けてめまぐるしい変化の渦中にあり、日々新たに知ることや考えるべきことが山積みです。ただ、何かを立ち上げるときは、幅広い領域の知見を得ることができ、なおかつ物事をダイナミックに動かす力技が試されます。道を切り拓く先駆者だからこそ学べることも多く、この仕事を通じてプロジェクト推進力を磨き上げ、私自身もムーンショット的に大きく成長できればと考えています。 今後のキャリアとしては、NEDOの職員としてさまざまなチャレンジを重ねていき、ゆくゆくは有機化学分野のプロジェクトに深く関わっていきたいと考えています。NEDOにはさまざまな事業部で活躍しつつも、特定分野のスペシャリストとして活躍している職員がいます。私の専門分野である有機化学の領域は、NEDOが取り組むエネルギー分野、産業分野どちらとも関連があり、広く応用することができます。「専門分野×事業推進力」を磨き抜き、日本の未来を切り拓くプロジェクトに貢献するのが私の目標です。

ミライのトビラ

プロジェクトの成果が実現する未来の暮らしや働き方を体験

IoT推進部で担当したCEATECは、あらゆる産業・業種による「CPS/IoT」と「共創」をテーマとしたビジネス創出のための、人と技術・情報が一堂に会する展示会。NEDOブースの企画・運営を担当し、NEDOの関連プロジェクトの成果が将来の社会においてどのような場面・場所に実装され、暮らしや働き方がどのように変化するのか、体験デモを中心としてわかりやすく紹介しました。