座談会Cross Talk

長く働ける環境が、
未来をつくる力になる。

職員を全力サポート
NEDOの両立支援制度

  • 佐藤 恵太SATO Keita

    人事部/2015年度入構

    4歳と1歳の女児の父。子供たちの誕生時にそれぞれ半年間の育児休業を取得。庭のプランターで家庭菜園をして子供たちと収穫を楽しむ。【利用した制度:育児休業(2回、どちらも6カ月)、子の看護等休暇、テレワーク】

  • 今川 真理絵IMAGAWA Marie

    航空・宇宙部/2016年度入構

    6歳と3歳の女児の母。子供たちが頑張っているから、自分も頑張れる毎日。保育園には「1日お疲れ様!」という気持ちで迎えに行く。【利用した制度:産前産後休暇、育児休業(第1子:1年1カ月、第2子:10カ月)、子の看護等休暇、短時間勤務、フレックスタイム勤務、テレワーク】

  • 泰松 美衣子YASUMATSU Miiko

    スタートアップ支援部/2017年度入構

    2歳の男児の母。フルタイム勤務を選択している。スタートアップ支援も子育ても、成長を見られる楽しさから、どちらも全力で取り組む。【利用した制度:産前産後休暇、育児休業、子の看護等休暇、フレックスタイム勤務、テレワーク】

入構前に知っておきたい両立支援制度

佐藤 今日は、ワークライフバランスについて話そうと思い、集まってもらいました。いろいろ聞かせてください。
さて、僕が入構したのはもう10年も前のことですが、当時は、将来、結婚したり子供が生まれたりするなんて想像もしていませんでした。
「NEDOの両立支援制度がどうなっているか」も気にしていませんでしたが、今川さんや泰松さんは、自分が子供を産んで育てている姿を想像していましたか?

泰松 NEDOは公的機関なので制度は整っているはずだと思い、私も特に調べていませんでした。でも最近、就職活動中の学生さんと話したら「産休・育休後の復職はスムーズでしたか」とか「男性育休は取りやすいですか」と聞かれて…。私たちの頃よりもワークライフバランスに対する意識が高くなっているし、社会的にも職場のあり方が問われている気がしました。

今川 私は入構前から「いつか子供はほしい」、「子育てしながら働こう」と考えていたので、最近の学生さんと同じような意識を持っていました。両立支援制度を初めて使ったのは、妊娠中のときのことでした。体調が悪くて1カ月ほど休職したほか、当時導入されたばかりのテレワークを上司に勧めてもらって在宅で仕事をしたり、人事部から時差出勤の制度があると聞いてラッシュ時の通勤を避けたりしました。周りの方々に配慮していただいて、仕事を続けられたことに今でも感謝しています。

必要な制度が揃っているから使いやすい

佐藤 僕は2020年と2023年にそれぞれ半年ほど育児休業を取りました。1人目のときに育休を取ったきっかけは、同僚の男性が育休を取ったことでした。そのとき、僕は「男性でも長期育休を取っていいんだ」と少し驚きましたけれど、おかげで自分も育休を取ろうという発想に至りました。あれから4年ほどたった今ではNEDO内には「育休を取るのは特別なことではない」という雰囲気ができあがっていると思います。

泰松 NEDOでは男性でも数カ月、あるいは年単位で休むことが珍しくないですね。学生時代の友人に会うと「育休を1カ月取った」とか、「頑張って3カ月取ることができた」という話を聞くので、現在の環境に感謝しています。

今川 看護休暇はNEDOでは有給休暇扱いです。年次有給休暇に加えて看護休暇を取得できるので経済的な不安が少なく、子供が病気のときに十分休んであげられるんです。

泰松 産前産後休暇も有給休暇扱いでしたね。あと、制度の充実はもちろんですが、複数の制度を活用して自分に合った働き方ができるのも、NEDOでの仕事と子育ての両立のしやすさにつながっていると思います。

佐藤 NEDOは職員の声を反映して必要な制度を設計しています。例えば、育児短時間勤務や育児休業、看護休暇は、法律で定められているよりも子供が大きくなってからでも取得できるんです。それにNEDOの両立支援は制度面だけでなくその運用の仕方にも、“職員を全力でサポートしようという姿勢”が感じられますよね。

泰松 そうなんです。自宅で仕事をしてもいい「テレワーク」も、始業・終業時刻を柔軟に変えられる「フレックスタイム勤務」も、育児のためだけの制度ではなく、介護など家庭の事情に応じて利用できるのがいいところです。今後のライフプランは決まっていないことも多いですが、「このような制度を使えばきっとなんとかなる」と思えるので、日々の仕事に安心して取り組めます。

今川 両立支援制度は誰もが利用できる。だから、気兼ねなく利用できるんですよね。

*コアタイム:10:00 ~15:00 /フレキシブルタイム:7:00 ~10:00、15:00 ~22:00

自分に合った制度を選んで育児に奮闘中

佐藤 育休後、どのように職場復帰しましたか?

今川 私は技術開発に関わりたいという思いが強かったので、復職時にも技術開発プロジェクトを担当したいと伝えました。希望は通ったものの、小さい子供は急に熱を出すこともあるので、そのために休んで仕事が滞ったらどうしようかと、先が見えない不安でいっぱいでした。実際は、チーム体制で仕事をしているので、たとえ誰かが休んでも、互いにカバーしあいながらうまく業務を進めることができています。一方で、テレワークで自宅からでも仕事ができるので、出社できなくなったからといって自分の業務を同僚に任せっきりにすることはありません。

泰松 私も今川さんと同じで、当時、希望した部署に配属してもらえました。復職当初からフレックスタイム勤務、テレワーク、看護休暇を活用しながら、フルタイムで勤務しています。働くことがとても好きですし、家とオフィスが近いのでフルタイムでも問題なく働いています。

今川 私は出社するときは、子供の保育園のお迎えに間に合うように1時間の時短勤務を使っているんです。この制度を使うかどうかは1日ごとに決められるので、家でテレワークするときはフルタイムで働いています。こういう柔軟なところが助かっています。

佐藤 2人とも頑張っているなあ。僕の場合、妻と調整してなるべくどちらかがテレワークできるようにしたり、子供が熱を出したら休暇を取ったりしています。でも、こうしてうまくやっていても、業務の都合で、子供の具合が悪くても休めない日がありますよね?

今川 仕事でどうしても休めない日は、予定が決まった時点で、その日に何かあったら夫に休んでもらえるように頼んでありますね。

泰松 夫も私もその日に外せない仕事があったら、2人で時間休をずらしながら取って何とかやりくりしています。大変なこともありますが、仕事も子育ても楽しいですし、NEDOには子育て中の人がたくさんいて、その方たちがテレワークをしたり、ちょっと早めに退社したりして仕事と子育てをうまく両立しているのが見えるので、自分にもできると思えるんです。

佐藤 近くに手本があるのは重要ですね。この前、もうじき子供が生まれるという後輩から育児休業について聞かれて、手続きの仕方や育休中の過ごし方などを話しましたが、こんなふうに情報交換できる雰囲気があるのがいいですよね。

泰松 実は、NEDOには緩いママ友会もあるんですよ。「子供が自転車に乗る練習を始めようと思っているが、経験談を教えてほしい」といったようなやり取りをしていて、私たちにとっては悩みを話しやすい場なんです。

子供ができて変わったこと、変わらないこと

佐藤 子供が生まれるまでは、好きなだけ業務や勉強に時間を使っていました。今は、自分の時間が少なくなったことにもどかしさを感じることもありますが、それ以上に子供のためにもしっかり働いて給料を稼ぎたいと思っています。育児の時間を確保するために効率的に仕事をするようにもなりました。

今川 私は学生時代、働くことに対してネガティブなイメージを持っていて、「とにかく大変なことばかりなんだろうな」と思っていました。ところが実際に働いてみたら、日本の技術開発の最先端を目の当たりにできることがすごく楽しくて…。今は、子供たちに私が楽しく働いている姿を見せて、働くことにポジティブなイメージを持ってくれたらいいなと思っています。

泰松 私は子供ができる前も、今も、仕事を面白いと思っています。仕事に対する姿勢は、子供ができても変わりませんね。

今川 自分が好きな仕事を家庭と両立しながら変わらずに楽しめているのは、やはり両立支援制度のおかげですよね。

就職活動をしている皆さんに伝えたいこと

今川 伝えたいことは、子育ても仕事もそれぞれが人生の大切な一部分で、どちらも楽しいということです。私は今、子育ての割合が高めですが、今後もできる範囲内で技術開発プロジェクトに関わる仕事を続けたいと思っています。NEDOは子育てを楽しみつつ、仕事も頑張ることができる場所です。

泰松 NEDOには、私たち職員がワークライフバランスを大切にしながら、長く勤められる環境が整っています。5年あるいは10年といった長いスパンでの成果を見据えたプロジェクトに携わることで得られる達成感は、何ものにも代えられません。これから入構する皆さんと一緒に、未来の技術や社会の発展のために働けるのを楽しみにしています。

佐藤 NEDOでは子育て中の人も、そうでない人も楽しく働いています。皆さんも、先のことをあまり考えすぎず、今は自分の興味関心を深掘りして大きく成長してほしいと思っています。